日本女子が単独首位をキープ 男子は6位に後退
逃げ切り団体連覇を加速する最年少・佐渡山の明るさ
ジュニアゴルフの国別対抗戦「2016トヨタジュニアゴルフワールドカップSupported by JAL」第2ラウンド。15日の愛知・中京ゴルフ倶楽部石野コースは、風が強まってグリーンも硬くなり、初日にそろって好発進を決めていた日本チームは男女ともにスコアメークに苦しんだ。
日本女子チームはこの日、団体のスコアがイーブンパーという厳しい内容で、「75」を叩いた稲見萌寧(日本ウェルネス高2年)は悔し涙を流しながらホールアウト。実績上のエース格・新垣比菜(沖縄・興南高3年)も1オーバーの「73」と波に乗れない中、なんとか1打差で初日の首位を守った。
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踏ん張ったのは、チーム最年少の佐渡山理莉(沖縄・名護高1年)だった。初日に個人2位の5アンダーをマークしていた16歳は、「今日はショットの距離感が最初から合っていなくて、最後までいまひとつでした」と言いながらも4バーディ3ボギー。日本チームでただ一人スコアを伸ばし、個人でも首位とは3打差に開いたものの2位で追走した。
スタート前から「今日は伸ばすというよりは、ボギーを打たずにパーだけでいいと思っていました」というゲームプランだったという。天候のせいばかりではない。「最近は2日目にスコアを崩すことが多かったので、そのパターンを絶ちたかったんです」。プレーの反省も少なくなかったが「その意味で目標は達成できました」とも話した。
もともと最年少の気楽さを生かして、自分のゴルフに徹することが4日間の目標。結果的に、チームの起爆剤として、貢献につながると信じているからだ。
「4日間アンダーで回ったら上位に行けると思うので、優勝とかは意識せずに自分のプレーに集中していきたいです。自分は何も考えずアンダーを出していれば、団体も自然にいい成績が出ると思う」
最年少らしい佐渡山の表情の明るさが、3日目以降の再チャージの原動力となる。