タイトリストの最新アイアンに乗り換えたPGA選手たち
2023年 トラベラーズ選手権
期間:06/22〜06/25 場所:TPCリバーハイランド(コネチカット州)
タイトリストの新「Tシリーズ」発見 C.スミスの“黒T100”がカッコいい
◇米国男子◇トラベラーズ選手権 事前(20日)◇TPCリバーハイランド(コネチカット州)◇6852yd(パー70)
6月初頭の「ザ・メモリアルトーナメント」からPGAツアーでのシーディングが始まり、日本でもじわじわと話題となっているタイトリストの新しい「Tシリーズ」アイアン。先週の「全米オープン」、今週の「トラベラーズ選手権」で実際のクラブをいくつか見てきたので、紹介していこう。
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ツアーで見つけたのは、4機種のアイアン「T100」「T150」「T200」「T350」とドライビングアイアン「U505」の計5機種。フラッグシップモデルの「T100」に関しては、正直、前作との違いが分からないぐらいで、あまり変わった印象を受けなかった。むしろタイト好きにはたまらない"変わらない安心感"があるかもしれない。
「T100」と「T200」の間に「T150」というモデルが生まれたが、これは前作「T100S」の後継だろうか。現地タイトリストのツアーレップ(用具担当)に話を聞こうとするものの、まだ詳しく話せないようなので推測で書くしかない。見た目やバックフェースの形状などは「T100」と似ているので、「T100S」のように「T100」のストロングロフトバージョンなのかもしれない。
「T200」は前作よりスリムになった印象があり、シャープでかっこいい。かと言って、ソールが厚め、ヘッドが長めなので、難しくて手に負えないという印象ではない。アマチュアも含めて特に人気が出そうな予感がする。「T350」は前作「T300」の後継と思われるが、300ではなく350というネーミングから察するに「T300」と「T400」の中間ぐらいのイメージで作られているのか。見た目は「T300」より少しシャープになって、バックフェースもよりシンプルに(T200のデザインに近い)。いずれにしても、こちらも人気が出そうだ。
すでに実戦投入している契約プロは多く、ジャスティン・トーマスは、先週の全米オープンから4番アイアンを「前作のT100」から「新作のT100」にスイッチした。トーマスは「基本的に見た目は(古いT100モデルと)同じだけど、スピンに関する数字(のばらつき)が少し小さくなったね。ひどく(スピン量の)低いショットや、高過ぎるショットはそこまで出なくなった。より一貫性が高まったと思う」と話していた。
また、イム・ソンジェ(韓国)もザ・メモリアルトーナメントから新作のT100に替えていた。理由を聞くと、「見た目も打った感じも今まで使ってきたアイアン(前作のT100)と同じで、すんなり替えることができた。特に構えたときのカオが好きで、とっても気に入っているよ」と教えてくれて、早くも手放せない様子だ。
キャメロン・スミス(オーストラリア)は、全米オープンから黒バージョンのT200(4番)とT100(5~9番)のコンボセットに変更し、単独4位に入る活躍を見せた。それ以外のTシリーズ使用選手は、キャメロン・ヤングがT100(4、5番)、ブライアン・ハーマンがT200(3、5番)、キム・ソンヒョン(韓国)がT200(3番)&T100(4番~PW)、ボウ・ホスラーがT200(5番)…と新作を投入しており、まだまだ増えそうな状況だった。
発売日などまったくもって情報はないが、日本でのツアーシーディングはこのあと始まる予定。追加情報を待たれよ。(コネチカット州ハートフォード/服部謙二郎)