女子プロ「Qi4Dコア」のウエート4カ所抜き打ちチェック!で見えてきたもの
◇国内女子◇大東建託・いい部屋ネットレディス◇ザ・クイーンズヒルGC(福岡)◇6485yd(パー72)
テーラーメイドの「Qi4D」シリーズが登場してから久しいが、一つ気になったことがあった。コアモデルのウエートポート(TASウエート)は4つあり、各ポートの重さをプロが何グラムずつにしているかということだ。実際に今シーズン「Qi4Dコア」で戦うユーザーにヒアリングして、そのポジションと理由を確認してみた。購入を検討する方、もしくは既に持っている方でも参考にしてもらいたい。
女子ツアーの会場で調べて分かったのは、LS、コア、MAXと3機種展開ある中で、意外とコアモデルユーザーが多いこと。全美貞(韓国)、小林光希、山内日菜子、清本美波、穴井詩、泉田琴菜、中澤瑠来らが使用していた。ちなみに海外ではロリー・マキロイ(北アイルランド)やウィンダム・クラークもコアモデルだから、その対応レンジの広さには驚かされる。
改めて確認しておくと、ウエートは前側のトウヒールに1つずつ、後ろ側の中央に2つの計4つ。デフォルトでは、前側が4gずつ、後ろ側が9gずつになっている。ウエートは別売りで、3、4、5、7、8、10、11、13、15gと重さは実に9種類あり、となるとつまり、9×9×9×9=6561通りの組み合わせがあるわけで、コアモデル1本でヘッドにいろんな味付けができるというわけだ。実に面白いではないか。
前側を重くしたら前重心となり、球が強くなりスピンが抑えられる。逆に後ろ側を重くすれば球が上がりやすくなり、スピンが入りやすくなる。ヒール側を重くすれば、重心距離が短くなりヘッドが返りやすくなり、ドローバイアスが強くなる。トウ側を重くすれば重心距離が長くなりヘッドが返りづらくなりフェードバイアスが強くなるといったところだ。
さて、実際のウエートをチェックしてみよう。まずは全美貞から。彼女は3・4・3・3g(前トウ、前ヒール、後ろトウ、後ろヒール*以下同)と前ヒール側を少し重くしているが、全体的に軽め。続けて穴井詩は、5・4・4・4gとわずかに前トウ側を重くして「つかまり過ぎるのを防ぎたい」(穴井)といかにもパワーヒッターの彼女っぽい配置。
同じく泉田琴菜も7・5・5・5gと前トウ側を重くしている。「基本、自分はフェーダーなので、ヒールが重いとフェースが返り過ぎて、自分でそれを嫌がって逃がしちゃう。ロフトを10.5度にして自然に球が上がるようにして、後ろは重くなりすぎないようにしています」と後ろ側は5gに統一している。
一方で清本美波は「全体的に軽くしないと振れない」と3・3・4・4gと総じて軽めのウエートだった。後ろ側を少し重くしているのは、「もともとは低スピンでしたし、球が低かった。ですから後ろを重ために」とのこと。
山内日菜子は7・7・4・8gと全体的に重めの中で、後ろのヒール側を最も重くしている。「右に高く抜けちゃう球が多かったので、後ろのヒール側を重くして、つかまるようにしています。ドローでほんのちょっとスピンが入るような味付けです」。
ウエートの重さは今週変更したばかりで、同時にシャフト「スピーダーNXゴールド」も4SRから4Sにスイッチしてよりシャープに振るようにしているという。小林光希は7・5・7・4gとトウ側が前後とも重めセッティングで、まさにフェースの返り過ぎを防ぐ狙いだ。
そして昨年プロテスト合格組の中澤瑠来は9・3・5・4gと全て違うウエートだった。トウ前側がいちばん重いのは、「私はフェースを開閉しないタイプ。ヒールが重いとフェースが開いたまま当たって抜ける球が出ちゃうんです。この4つのウエート配置だと、自然な感じでフェースターンできます」とのこと。「スイングが良くなってきているので、これからもう少しヒールを重くしていこうかなとコーチと話しているところです」と中澤。
ウエートの配置を見るだけでも、プロのやりたいスイングとミスの傾向が見えてくるから面白い。ちなみにマキロイは4・4・11・11gと後ろ側重めセッティング、クラークは3・8・8・8gと前トウ側を軽くしている。ハードヒッターが共に後ろ側を重くしているのは興味深い。(福岡県糸島市/服部謙二郎)