巡り巡って契約フリーで“フルテーラーメイド” 欧州2勝目・桂川有人のセッティング
◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 事前(28日)◇三好CC西コース(愛知)◇7300yd(パー71)
前週の韓国開催「ジェネシス選手権」で欧州ツアー2勝目を挙げた桂川有人。クラブ契約フリーだが、その優勝バッグにはまるで契約選手のようにテーラーメイドのクラブが収まっていた。
シーズン序盤はピンのドライバーやスリクソンのアイアンなどが並んでいた。流れが変わったきっかけは、2本のフェアウェイウッドだった。「3番と7番のQi4Dの仕上がりがすごく良くて」。そこからドライバー「Qi4D LS」もテストすることになった。
「それまで使っていたドライバーも良かったんですが、右に滑るミスが出る時があって。Qi4Dにしてからは、滑る球が一切出なくなりました。小ぶりなヘッドも自分に合っています」と説明する。新しく挿した「26 VENTUS TR BLUE」とのマッチングも良好で、「優しさを感じながら思い切って振り抜けます」と飛距離アップにもつながっているという。
アイアンについても、日本に帰国するたびにテーラーメイドのラボ(試打室)でテストを重ね、P770(3、4番)、P7CB(5、6番)、P7MC(7~9番)のコンボセットに落ち着いた。
「最初はCBを試して良かったんですが、MCはさらに良くてドンピシャにハマりました。操作性とやさしさのバランスが完璧。打感や打ち出しもイメージ通りでした」。たまたまラボにあった「NSモーダス ツアー130」のシャフトも好感触だった。130g台の重さがハマり、こちらもショットに対する信頼感の向上につながったという。
アイアンの流れから、ウェッジ4本も全てテーラーメイドの「MG5」に変更。また、パターも今季序盤からさまざまなモデルを試してきたが、9月の欧州「アイルランドオープン」からはテーラーメイドの「スパイダーツアーX」センターシャフトに落ち着いている。
その背景には、新たに指導を受けるパッティングコーチ、アレハンドロ・ララサバル氏の存在がある。「コーチにいくつかのパターを持ってくるように言われました。全部のパターのアライメントをレーザーを使って測ってもらったんです。その中で、このセンターシャフトだけが最も正確に目標へ真っすぐ向けていました」
コーチからは「真っすぐ向けているのはこのパターなんだから、もうこの1本にしなさい」と強く勧められたという。その後の9月「BMW PGA選手権」ではパットのスタッツで8位、優勝した「ジェネシス選手権」は同1位を記録。数字がその選択の正しさを裏付けている。
契約選手でもないが、フェアウェイウッドから始まったテーラーメイドへの流れは全番手へと広がった。その背景には、もともと「全番手を違和感なく同一ブランドで揃えたい」という思いもあった。
「他メーカーでテストした時は、好きな番手はあってもアイアンが合わないなど、どこかでズレがありました。でもテーラーメイドは全番手でいけました」
なお、唯一テーラーメイド以外で使用しているのがボールで、タイトリストの「プロV1」を選んでいる。(愛知県みよし市/服部謙二郎)
<桂川有人のクラブセッティング> ※練習日のための16本
ドライバー:テーラーメイド Qi4D LS(10.5度)
シャフト:藤倉コンポジット 26VENTUS TR BLUE(重さ60g台、硬さX)
フェアウェイウッド:テーラーメイド Qi4D(3HL16.5度、7番21度)
シャフト:藤倉コンポジット 24VENTUS BLUE(3HL=重さ70g台硬さTX、7番=重さ80g台硬さTX)
ユーティリティ:テーラーメイドP・UDIアイアン(2番)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS HB BLACK(重さ90g台、硬さX)
アイアン:テーラーメイド P770(3、4番)、 P7CB(5、6番)、P7MC(7~9番)
シャフト:日本シャフト NSモーダス ツアー130(硬さX)
ウェッジ:テーラーメイド MG5(46、50、54、60度)
シャフト:46~54度=日本シャフト NSモーダス ツアー130(硬さX)、60度=日本シャフト NSモーダス プロトタイプ(硬さS)
パター:テーラーメイド スパイダーツアーX
ボール:タイトリスト プロV1