米澤蓮のWITB 「GT1」プロになって4年間で一番ハマったドライバー
◇国内男子◇東建ホームメイトカップ◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7069yd(パー71)
「フィーリングで言ったら、プロになってここ4年間で一番いいです」。そう話すのは、予選ラウンドを9アンダーの4位で終えた米澤蓮だ。昨年の好調を維持するかのように、開幕戦から優勝争いに絡んでいる。「自分のスイングを変えながらクラブも探してきましたけど、やっと技術と道具がフィットした感じがします」と口にする表情は、自信に満ちあふれていた。
米澤がフィットした道具というのが、このオフに出合ったタイトリストの「GT1」ドライバーだ。1月末に米国の同社を訪れる機会があり、そこでフィッティングを行った。「もともと球があまり上がらないタイプ。前作まではロフトのあるクラブを使っていて、その分、初速が出ていなかったんです。GT1は球が上がる設計で、自分で上げにいかなくても上がってくれる。ロフトを9度にできて、初速が出るようになりました」と道具の進化に手応えを感じた。「最近のクラブは右に滑るものも多いですけど、今回の『1』に関しては安定してスピンが入るし、ミスした時にスピンが減らない。スピンが入ってくれるドライバーが好きなんです」
ドライバーの流れで3Wと5Wも「GT1」へ。「フェアウェイウッドはさらにやさしい印象です。自分のスイングでどうにかしなきゃってならないクラブ。スピンを入れにいかなくてもスピンが入ってくれる。もともとアイアンがずっと得意なんですが、そのアイアンの流れの中で打てるのがうれしい」。打感も米澤好みだった。「ボクはあまり金属音が好きじゃない。しっとりしていて、球をしっかり押していける感じがあります」
ウッドを全てアマチュアが好みそうな「GT1」にしたことに驚くが、「『1』がアマチュアの人向けって、完全にイメージ先行ですよね。プロでも全然いけるクラブ。スプーン(3W)に関しては下から打ってもスピンを入れられるし、ティアップしても使える。もともとウッドだけ自分の中で苦手意識がありましたけど、フィーリングに関してはここ何年もなかったぐらいいいです。クラブの恩恵ってすごいなって思います」と米澤。
ウッドから下のアイアン、ウェッジ、パターに関しては、昨年からの変更はなし。ボールを新しいタイトリストのプロV1xに移行した。「もともとスピンが入るタイプじゃないから、今回のXはスピンがちょっと入るようになって良かった。より自信を持っていけます」。14本のクラブとボールに死角なしか。
<米澤蓮の14本>
ドライバー:タイトリスト GT1ドライバー(9度)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS BLACK(重さ60g台、硬さX)
フェアウェイウッド:タイトリスト GT1フェアウェイウッド(3番 15度、5番18度)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS BLACK(重さ70g台、硬さX)
ユーティリティ:タイトリスト U505ユーティリティアイアン(3番)
シャフト:トゥルーテンパーAMTツアーホワイト(重さ100g台、硬さX)
アイアン:タイトリスト T200アイアン(4番)、タイトリストT100アイアン(5~9番)
シャフト:トゥルーテンパーAMTツアーホワイト(重さ100g台、硬さX)
ウェッジ:タイトリスト ボーケイSM10ウェッジ (46、52、58度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールドEX(S400)
パター:スコッティキャメロン TG6.2 プロトタイプ
ボール:タイトリスト プロV1x