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ツアーで見つけたブリヂストン「241CB」の兄弟モデル いったいどんな性能?

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 事前(5日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)

ブリヂストンの新作アイアン「241CB」は、木下陵介や宮里優作宮本勝昌ら契約選手がこぞって即替えして話題になったモデル。その後実際に発売されるや否や、兄弟モデル「242CB+」も含めて、アイアンの売り上げランキングで上位を走り続けていると聞く。そのシリーズの派生モデルと目されるアイアンを、御殿場の試合会場で発見した。

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バックフェースに刻まれた名前は「258CBP」。「241CB」や「242CB+」と似たデザインではあるが、ヘッドサイズはそれらより大き目。ソール幅も広めであることから、やさしい方向にふったモデルであるのは間違いない。

「CBP」という名前、ブリヂストンファンの方ならピンとくるだろう。そう、2018年に発売された「ツアーB X-CBP」というアイアンがあった。名前の最後にある「P」はポケットの略。つまり今回の258CBPはポケットキャビティ(CBP)構造で、高弾道を意識したツアーモデルということだ。やさし目で大ぶりとはいえ、見た目はシュッとしていて、プロも好みそうないい顔をしている。テーラーでいうところの「P790」、タイトリスト「T200」、「ミズノプロ245」などのカッコいい中空系モデルが流行っているが、その流れをブリヂストンもくんできたということか。

比嘉一貴が打撃レンジで5番アイアンを打っていたので、その様子を見ていると、「うーん、ちょっと球が強いですね」とツアーレップとやり取りをしている。その後ロフトを寝かせたヘッドでもう一度球を打った比嘉は「これならイケそうですね。4(4番ユーティリティアイアン)の代わりか、5(セットの5番)に替えて入れるか。コンボもありかな…」とゴニョゴニョ相談していた。

練習後に試打した感想を聞くと、「元々使っていたCBに似て、非常に抜けもいいし、打感もいいですね。ただ、僕は今、マッスルバックを使っているので、いきなり移行するのは難しいかな。今の僕の番手の流れの中に入れるのなら、もうちょっと長さとかロフト調整が必要だと思います」と、今週の即投入は避けた様子。「でも本当打感いいっすね」と新アイアンの感触の良さを強調していた。

中空アイアンといえば、前作「221CB」シリーズには「233HF」という中空モデルがあった。あれは軟鉄鍛造ボディにポリマーやタングステンウエートが入っていた複合鍛造ヘッド。比嘉が言う打感の良さを鑑みると今回の「258CBP」も同じような製法なのだろう。さらに「233HF」はユーティリティっぽい雰囲気があったが、今回のヘッドは一見普通のアイアンにしか見えないのも特長だ。

いずれにしても、アマチュアのボリュームゾーンにハマりそうな1本なのは間違いないだろう。女子プロにも展開予定だというから、このあと続報を待ちたい。(静岡県御殿場市/服部謙二郎)

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