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キャロウェイからまた新アイアン?「X PROTOTYPE」という名のコンボセット

◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 事前(9日)◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178yd(パー72)、7045yd(パー71)

キャロウェイから出る新しいアイアンの情報をキャッチした。キリンパター(ジラフビーム)や、ワインの名前がついたウェッジ(オーパス)など、いつも新しいギアの話題を振りまいてくれる同社。取材する我々もその情報処理が追いつかないほどのサイクルだが、今度はいったいどんな代物を用意してきたのか。

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河本力は4番アイアンをこれまで使ってきた「APEX TCB」から替えて、新しいヘッドをバッグに入れていた(5~9番はAPEX MB)。バックフェースを見ると、「X PROTOTYPE」の文字。プロトタイプの名だが、商品名がこれからつくのか、そもそもこのネーミングなのかは定かではない。例によってキャロウェイのスタッフも詳細を話せないようなので、こればかりは推測するしかない。文字の書体は「X FORGED」に似ていて、バックフェースのデザインも似ている感じがするから、Xフォージドから派生したアイアンなのだろうか。

河本に話を聞くと、「このアイアン、実は4番から7番までがキャビティ、8番からPWまでがマッスルバックのコンボセットなんですよ」と教えてくれた。キャビティとマッスルを別モデルでコンボにすることはあるが、そもそもコンボで作っているアイアンセットというのは珍しい(初めて聞いたかも)。確かにコンボで作れば、上から下の番手まで顔の流れがそろえられ、ヘッドサイズにも統一感が出せる。さらに打感もそろえられるなど、メリットは大きいだろう。河本はマッスルバックのショートアイアンも含めて試したが、「今のマッスルを気に入っていているので、そこは替えられない」と4番のみをバッグに入れたようだ。では、どのあたりを気に入ったのか。

「打感とカオがすごくいいんです。出球が高すぎない球の上がり方も好き。見た目のカッコ良さもあるけど、やさしいという感じもある」と河本。確かにヘッドサイズは「Xフォージド」に比べるとやや大ぶりか。ショートアイアンなどはマッスルではあるものの、ヘッドの大きさからか見た目に難しさは感じられなかった。試合で使ってその良さを体感した河本は「5番アイアンも入れようかなと思っています」と、下の番手の投入も検討している。

一方で、「X PROTOTYPE」を今週からコンボのフルセットで投入しそうなのが杉原大河だ。「打感が柔らかくて抜けがいい。芯に当たった時の音がいいです」と、前週に試し始めたばかりだが、すぐにほれ込んだ。コンボに関しては「一つのつながりとして見ています。同じ流れで考えられる」と、8番からマッスルバックになっても「違和感はゼロ」だという。ロフト角もシャフトも前のアイアン(Xフォージド)に合わせて作っている。

杉原以外に石川航も今週テストをして、いきなりフルセットで替える可能性が高いとのこと。契約フリーの岩田寛も練習場でその「X PROTOTYPE」をテストしていた。

これだけプロの評判がいいと、どのような製法で作られたのか、どのように販売するのかなど気になるところだが、詳細はまだ分からない。まぁ、我々もどうせ情報処理が追いついていないわけだし、首を長くして待とうと思う。(北海道千歳市/服部謙二郎)

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