横浜で新規大会 中島啓太、平田憲聖、石川遼らがエントリー
2023年 横浜ミナト チャンピオンシップ ~Fujiki Centennial~
期間:08/03〜08/06 場所:横浜CC(神奈川)
キャロウェイの新アイアン「APEX」がお披露目 MBはやさしさ復活!?
◇国内男子◇横浜ミナト チャンピオンシップ ~Fujiki Centennial~ 事前(1日)◇横浜CC(神奈川)◇パー71(7231yd)
男子ツアーの新規トーナメント「横浜ミナトチャンピオンシップ」の試合会場で、キャロウェイの新しいアイアンを発見した。2021年以来のAPEXアイアンの新機種。マッスルバックのMBとキャビティバックのCB、中空ボディのPROの3機種が加わり、男子ツアーではMBを中心に選手への展開を始めていた。
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早速、同社の契約選手で19年モデルの同アイアン「APEX MB」を使う河本力が練習ラウンドでお試し。その新しいMBを見て第一声、「少し大きくなった?」。その後も構えてワッグルをし、ヘッドをマジマジと見てスタッフとやり取り。実際に河本が使っているMBよりもひと回り大きくなり、少し面長(トウヒールが長く)になった印象。ヒールが高いのかトウが低いのか分からないが、トウとヒールの高低差が少ないように見えた。
また、前作のバックフェースにあった大ぶりなネジはなくなり、替わりに黒いプレートのようなものが埋め込まれ、また、トウヒールにそれぞれ2本の小さなネジがついていた。これが何の効果を発揮するのかは分からないが、いかにも球を高く上げてくれそうで、打感にも影響しそうな雰囲気がある。
面長のフェースは打点ブレにも強そうな見た目で、実際に他のキャロウェイ契約選手が新しいMBの7番を打っていつもより10yd近く飛んでいたという情報もあったことから、今回のMBは“少しやさしい方向に振っているのでは”と想像してしまう。
一方のCB。見た目が思ったより小ぶりで、MBと見間違えるほど。7番アイアンのロフトはMB、CBともに34度。見た目のトップラインはほどよい厚さ(薄くも厚くもない)で、MBに比べて“ほんのり”グースが入っている。
ソールを見比べると、幅も若干CBのほうが広く、トウヒールが落としてあって抜けが良さそうな作りに仕上がっていた。CBのやさしさを持ちつつ、若干MB側に寄せてきたような印象を持った。
同社の18年モデル「Xフォージド アイアン」を愛用する市原弘大がツアーバスにやってきて、興味津々にそのCBを眺めていた。「もうこの18年のXフォージドは“ラスイチ”のセットなので、今回の『APEX CB』に期待していたんですよね。良さそうだなぁ」と、我々取材班との会話はもうそっちのけで、アイアンの番手をひとつずつ構えて顔をチェックしていた。その後キャロウェイのスタッフに注文し、自身のシャフトでセットを組んでもらったのは言うまでもない。
河本も市原もいきなり今週からアイアンを替えるということはないだろうが、それでもこの新しいAPEXは、MBもCBも「使ってみたい」と思わせるカッコよさをあわせ持つ。特にMBのネックからフェースにかけて、いわゆるフトコロの流れは美しかった。
今後は女子ツアーでも展開が始まるようで、女子ではCBとPROが主力になるとのこと。それ以外にもアイアン型UTと、プロの間で評価の高い“UW”も新しくラインアップしていたが、アイアンも含めて発売時期、性能など詳しくは8月下旬に情報解禁の予定。続報を待たれよ。(横浜市保土ケ谷区/服部謙二郎)