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トランジションズ選手権
期間:03/15~03/18  場所: イニスブルックリゾート(フロリダ州)

佐渡充高が簡単解説!初めてのPGAツアー【第二十九回】

昨年、夕刻の表彰式ではパラシュートが登場!※2011年「トランジションズ選手権」最終日

■ 「トランジションズ選手権」の歴史

「トランジションズ選手権」は、2000年に「タンパ・ベイ・クラシック」としてスタートした。開催当初は10月のプレジデンツカップと同週の開催だったが、06年から3月開催と日程変更されている。第1回大会優勝者はジョン・ヒューストン。2001年は同時多発テロで中止。2002年は韓国のチェ・キョンジュが優勝し年間2勝目を飾った。アジア人選手での年間2勝は丸山茂樹に次いで2人目となった。

■ 選手の行く手を阻む難コース

コパーヘッドコース(copperはマムシの意)というのだが、それだけ怖いコース。特に上がり3ホールが難しく、16番はパー4、軽い右ドックレックで、右サイドにウォーターハザードがあり、左は林で狙いどころが非常に難しいホールだ。ゲームの流れとしては、トップに立った選手が逃げ切るのはとても難しい設定になっている。見どころはまさにそこで、追い上げる方はとにかく攻めるしかない一方で、トップの選手がどのような攻め方、プレーに集中できるかというメンタル面のテストのようなものである。コースが非常に難しいので、爆発的なスコアを出す選手、バーディをたくさん奪うというよりもとにかくボギーを少なく、獲るべきところをしっかりと獲っていく、波の少ない選手でないと逃げ切れない部分でもある。17番は長いパー3で、18番もセカンドから上っていくようなホールであるため、ティショットの落としどころが特に難しい。先に行くにしたがい、バンカーがフェアウェイ内側に入り込み、フェアウェイはどんどん狭くなっていく。445ヤードと比較的長いので、できるだけティショットを飛ばして、セカンドの距離を短くしグリーンオンを狙いたい。そうしようとすると狭いところに落とさなくてはならないため、正確性、フェアウェイキープ、飛距離のバランスをうまくとらなければならない。全体の動向、自分の気持ちにおいて賢明な判断を下せないと勝てないコースなのだ。

昨年は無念の予選落ちを喫したが、今年は今田の奮起が見られるか。※写真は2011年「トランジションズ選手権」練習日

■ 地元・今田竜二の奮起に注目!

今田竜二の住むところから車で20分。やはり自分の家から通えるというのは選手にとっては一番良いことであり、ホテルではなにかと不便も多い。そんなホームタウンでの大会でもあるからこそ、今季厳しいシーズンスタートを迎えている今田選手に結果を残してもらいたいと思っている。今田は現在スイング調整中だ。なぜシーズンオフにやらなかったのかという疑問は残るものの、目的は飛距離を伸ばすことにある。とは言え正確性も同時に求めるという相反することにチャレンジしている。しかし、シーズンに入ってもスイングを調整している間は、おそらく結果を求めるのは難しいと思われる。自然にそのスイングができている状態で試合に挑んでこないと結果はついてこない。だがシーズンはすでに開幕している。できるだけ早くその目指すスイングを身につけ、予選通過の目標をクリアしたらさらに上位にいくという、段階を踏んだ目標を達成しながらやっていくほかない。予選落ちが続けば自信も喪失してしまうので、せめてこのファンも多い地元の大会までに自身を奮起させ、何とか結果を出してほしいと思う。まして今田選手のプレースタイルを考えても、相性は悪くないコースなだけに期待がかかる。

佐渡充高(さどみつたか)
ゴルフジャーナリスト。1957年生まれ。上智大学卒。大学時代はゴルフ部に所属しキャプテンを務める。3、4年生の時に太平洋クラブマスターズで当時4年連続賞金王に輝いたトム・ワトソンのキャディーを務める。東京中日スポーツ新聞社を経て85年に渡米、ニューヨークを拠点に世界のゴルフを取材。米国ゴルフ記者協会会員、ゴルフマガジン「世界トップ100コース」選考委員会国際評議委員。元世界ゴルフ殿堂選考委員。91年からNHK米ゴルフツアー放送ゴルフ解説者。現在は日本を拠点に世界のゴルフを取材、講演などに飛び回る。

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