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2012年 ファーマーズ・インシュランスオープン
期間:01/26〜01/29 トーレパインズGC(サウス、ノースコース)(カリフォルニア州)

佐渡充高が簡単解説!初めてのPGAツアー【第二十二回】

■ 「ファーマーズ・インシュランスオープン」の歴史

ファーマーズ・インシュランスオープンは、「サンディエゴオープン」として1952年にスタートし、今年で60年目を迎える。1996年から2009年までを「ビュイック・インビテーショナル」、2010年から現在の「ファーマーズ・インシュランスオープン」に大会名称を変更した。同大会は、タイガー・ウッズが2005年から4連覇を含む、過去6勝を挙げている試合でもある。

■ 出場人数多数の大規模大会

この大会は2つのコースを使用してプレーする。1月、2月は日照時間が短く、この時期の多くの試合は出場人数128名が通常だ(3月~は、おおよそ144名)。しかしこの試合だけは多くの選手にチャンスを与えようという大会コンセプトがあり、2コースを使用すると156名の選手の出場が可能となる。ゆえに、この時期でありながら150人以上の選手が出場する規模の大きい大会とも言え、チャンスを与えられた選手たちの活躍の場としても一役買っている。

■ 「運」も勝負のポイント

トーリパインズにはノースコースと、サウスコースがあり、実際に決勝で使用されるのはサウスコースである。この2つのコースを比較すると、ノースコースの方が距離も短くて易しいと言われている。だから各選手が予選通過を果たすと、ノースコースを1回、サウスコースを3回ラウンドすることになる。割合から見ればサウスコースの方が多いので、重要だと思われがちだが、戦略的にはノースコースでいかにスコアを伸ばすかどうかが鍵となる。易しいので、しっかりスコアを伸ばすことができれば流れも良くなり、選手に余裕も生まれる。逆にノースコースで崩れると、サウスコースの方が難易度が高いので予選落ちがちらつきはじめる。サウスコースは、一歩間違えればオーバーパーになってしまうので、予選ラウンドではアグレッシブに攻めるのはとても難しく、だいたいパープレー、アンダーパーで回れば良しという考えでいく。そこで、3アンダー、4アンダーが出れば上出来と思って良い。極端な話をすれば初日をノースコースからラウンドした方が得だと思われる。殆ど運なのだが、易しいコースから回ればスコアも出る。スコアが出れば、2日目に難易度の上がるサウスコースでラウンドしても気持ちに余裕を持って臨めるのである。これが、この大会のトリックでもあり、面白さ、そして戦略の1つでもある。一概に断言はできないけれど、ノースコースからまわれれば、自分の力でチャンスが掴みやすくなるだろう。そしてここトーリパインズのサウスコ-スは、タイガー・ウッズの最後のメジャー優勝となった08年の「全米オープン」の舞台でもある。サンディエゴは湿度が高く、空気が重たいので、普段よりボールを飛ばしにくい。寒流の影響で風は冷たく肌寒い。先週の開催地パームスプリングス(PGAウェスト)は砂漠地帯で、サンディエゴとは対照的に、空気が乾燥していてボールは飛ぶので、同じカリフォルニアでも異なる戦略のゴルフが要求され見応え満載だ。

佐渡充高(さどみつたか)
ゴルフジャーナリスト。1957年生まれ。上智大学卒。大学時代はゴルフ部に所属しキャプテンを務める。3、4年生の時に太平洋クラブマスターズで当時4年連続賞金王に輝いたトム・ワトソンのキャディーを務める。東京中日スポーツ新聞社を経て85年に渡米、ニューヨークを拠点に世界のゴルフを取材。米国ゴルフ記者協会会員、ゴルフマガジン「世界トップ100コース」選考委員会国際評議委員。元世界ゴルフ殿堂選考委員。91年からNHK米ゴルフツアー放送ゴルフ解説者。現在は日本を拠点に世界のゴルフを取材、講演などに飛び回る。

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