低迷中のパット向上へ コリン・モリカワが活用する2つのテクノロジー
オークモントでの「全米オープン」で23位タイに終わり、グリーン上でフィールドに2.12ストロークの差をつけられたコリン・モリカワは、「トラベラーズ選手権」での週初めにパターのテストを行い、スピードのコントロールについて取り組んだ。ギア的な見地に立つと、モリカワはこの練習セッション中に2つのテクノロジーを活用した。
PGAツアー6勝のモリカワは、テーラーメイドのパターレップであるジェイムズ・ホリーとともに、ローガンオルソンの新しい交換可能なツアーメトリックスのプラットフォームを使用し、様々なフェース、重量、そして全体的なパターのデザインを試している姿が目撃された。また、モリカワはパッティングコーチであるスティーブン・スウィーニー監修のもと、パターシャフトに装着する軽量センサーで、フェース角、ライ角、軌道、クラブのヘッドスピード、ストロークのテンポなどを計測できるバーテックスゴルフのモーションセンサーを導入した。
水曜にホリーは、モリカワをパター変更に導いたフィッティングとテスティングのプロセスについて詳述した。テスティングの際に、様々なパターフェースを使用することで、チームはインパクトでの最適なペースと感触を見出すことができた。
ホリーは次のように述べた。「我々は異なる質感と重量のフェースを用いて、スピードに関する練習を行いました。彼は2本の(テーラーメイドTP)ソトを持っていて、我々は2種類のウエートと、フライミルフェースや溝のフェースなど、いくつかのローガンオルソンのパターを持ち込みました。我々は主に、フェースから発せられる音についてのテストを行い、彼がその音のフィードバックに対してどう反応し、ストロークにどれだけ労力を注いでいるかを確認しました」
「オルソン(のツアーマトリックス)のクールな点は、同じシャフトと同じグリップで2本のパターを組みつつ、後方の幅を変えることで、彼にスクエアの見た目と丸みを帯びた見た目を提供できるところです。1.25モデルに戻すと、少しだけ重くなります。ウエートの交換もかなり簡単です」
2022年に初めて雇ったモリカワのパッティングコーチも巻き込んだことで、全体のプロセスは円滑に進んだ。
ホリーは「我々はスウィーニーとも一緒に仕事をし、バーテックスでいくつか数値を計測しましたが、とても上手く行きました。彼のストロークのフィーリングにボールの出て行く具合を一致させるのが、主なことでした。彼が実戦で使用していたソトは少し軽く、その感触とコースで彼が見ていたものとは一致していませんでした」と話した。
最終的に、モリカワはミルドフェースのローガンオルソン1.0ラウンドに変更する見込みとなっている。ホリーによると、このパターは打音と打感が硬めで、スピードのコントロールに役立つとのこと。
モリカワのツアーでのストローク・ゲインド・パッティングは110位と低迷中。今週は、序盤のテストで活用した2つの鍵を握るテクノロジーの助けを借り、このスタッツの向上を目指すこととなる。今季のシグニチャーイベント(昇格大会)で、モリカワがパターを変更するのは、これが初めてではない。ハーバータウンでの「RBCヘリテージ」で、テーラーメイド「スパイダーツアーVパター」を選択したが、このマレット型パターは長続きせず、わずか2大会で姿を消した。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)