2025年PGAショーの収穫トップ5(後編)
ますます普及するシミュレターゴルフ
PGAオブ・アメリカが開催するゴルフの見本市PGAショーでは、ことしも新たなイノベーションが披露された。新たにTGLゴルフリーグが発足するなか、シミュレーター機器は今や、超ハイレベルなパフォーマンスを実現するハイエンドなものから、よりポータブル性を意識した規模のものまで、かなり豊富になった。
TGLの弾道測定機のプロバイダーであるフルスイングは、Clippedテクノロジーの導入を発表した。テーラーメイドのフィッターであり、ギア伝道師のクリス“トロッティ”トロットは、Clippedのショット品質アルゴリズムを用い、60ショットに対する評価で各ショットに対して200点満点のスコアを生成することで、ソフトウェアの完全デモンストレーションを行った。
ガーミンは新型のビルトインシミュレーター付きポータブル弾道計測器、アプローチR50をお披露目。この機材には3台の高速カメラに加え、実際のタッチスクリーン型ディスプレイも搭載されている。プレーしたいコースを映し出すスクリーンや外部モニターを必要とせず、どこでもシミュレーションゴルフができる携帯性を実現した。
もっとお手頃価格で室内練習環境を整えたい人には、GSProソフトウェアを実装する大掛かりなアップグレードが施されたラプソドMLM2PROという選択肢がある。このサードパーティ製ゴルフシミュレーションソフトウェアには、より良いグラフィック、ボールの物理的な動き、そしてオンラインコミュニティが備わった。
いっそう盛り上がるシューズ選び
プーマは新しいイグナイト エレベート ツアー ゴルフシューズで、細かいディテールが大きな違いを生み出すことを表現した。マックス・ホマ、リッキー・ファウラー、ビクトル・ホブラン(ノルウェー)、そしてゲーリー・ウッドランドといった選手が着用するスパイク付きモデルは、標準モデルとわずかな違いがある。ツアーモデル「PWRサドル」はかかと側のより後方へ動かされており、プレーやパワーの安定性を高めている。
また、ホブランとホマはともにグリーンの傾斜を足裏で測るエイムポイントを駆使することから、より地面に近いつくりになっている。
アディダスはZGゴルフシリーズでのアディゼロフランチャイズを再導入した。この軽量シューズ設計はすでにツアーで投入され、ルドビグ・オーベリ(スウェーデン)は「ファーマーズインシュランスオープン」の第1ラウンドを終えて首位に立った。
オーベリは同社のリリースで、「僕にとってフットウェアは、競技中の用具における重要なピースのひとつ。パフォーマンスの良さに加え、履き心地が良く、見栄えが良いものでなければならない。新しいアディゼロZGはすべての要素を満たしてくれる。履き心地が素晴らしく、軽い。安定性でも大きな威力を発揮してくれている」と述べた。
ライアン・ムーアが一部所有するトゥルー リンクスウェアは、より自然な履き心地を体感できるゼロドロップシューズなどで、引き続きラインアップを拡大している。ムーアの他にクリス・カーク、ジョエル・ダーメン、そしてマーク・ハバードといったツアープレーヤーの高速スイングをサポートする設計。また、同社創業以来の定番であるミニマリストシュースにもなっている。
(天気が気まぐれで雨の多い)太平洋岸北西部の会社として、同社が「バンドンプルーフ(オレゴン州の海岸に面したリンクスコース、バンドンデューンズ対応の意)」と呼ぶ全天候型シューズもリリースした。
ダイヤモンドまみれのティペグまで…
最後にゴルフギアで差をつけたい人のために、豊富に用意されたエリートレベルのギアに関するオプションを紹介しよう。プレシジョンプロゴルフは、10台しかない金メッキの施された特製モデルのチタンエリート距離測定機のうちの1台を展示していた。
フライトパス ゴルフは、5万ドル以上の価値がある、18金製で900個のダイヤモンドをあしらった唯一無二のティペグで人々の目を惹きつけていた。この並外れたティは、「自身のゲームにおいて洗練の極みを求める人のためにデザインされた、豪華さと卓越性の提示」と謳われている。
氷のように輝くゴルフティに加え、フライトパス ゴルフは、ローズゴールド、イエローゴールド、さらにはホワイトボールドのバージョンも用意している。
(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)