ジャスティン・ローズの新旧混在セット 1Wシャフトに鉛テープを貼るワケは
2024年 フェデックスセントジュード選手権
期間:08/15〜08/18 場所:TPCサウスウィンド(テネシー州)
キャディが設計に一役買った新パター クリス・カークがプレーオフ初戦で首位発進
◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 初日(15日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7243yd(パー70)
キャディはバッグを運ぶだけでない。プレーオフ初戦で首位発進したクリス・カークの相棒マイケル・クロミー氏はボスの新パターに貢献し、この日はラインも見事に読んで見せた。
カークは猛暑のメンフィスの木曜日、パー3の14番でホールインワンを達成するなど「64」をマークしたが、ハイライト映像を見ても、カークがコース内外で信頼するキャディのサポートは分からないだろう。
カークは「マイケルは新しいエイムポイントでいい仕事をしてくれている。全英オープンをテレビ観戦した人たちは、僕を見て笑っていたみたい。マイケルがラインを読む時、ピンフラッグを持ってバランスが崩してはいけないと思って、僕が持って脇にどいて、ギャラリーを眺めて待っていたから。彼がラインを読み終えるまではね」という。
「このやり方はうまくいってるよ。僕は精神的に自由になれる。彼が読んでくれたラインに対していいパットをすることに集中できる。きょうはまさにうってつけの日だった」
カークはこの日、グリーン上でフィールドに2打以上の差をつけ、ストロークゲインド:パッティングは6位にランクイン。3、6、12番で17フィート(約5.2m)以上の長いチャンスを沈めるなど、決めたパットの総合距離は100フィート(約30.5m)を超えた。
ライン読みだけではない。クロミー氏は今週に向けて、オデッセイのツアーレップであるコディ・ヘイル氏の助けを借りて設計した新パターを組み上げ、PGAツアー6勝のカークを驚かせた。
「マイケルがヘイルと一緒に、僕が気に入りそうなパターを考えてくれた」
カークが「クリス・カークNo.7」と呼ぶNo.7 Tパターヘッドの特徴を受け継いだカスタムネックで、サイトラインのないクリーンなカスタム塗装の施されたパターだ。
「僕が過去に成功を収めたときのパターといくつか類似点がある。全米から全英にかけて使っていたものより安定性が向上している。前のパターは、10年以上前に入手した物だったから、新しいパターはテクノロジーがアップデートされたバージョンみたいな感じだね」
シーズン開幕戦「ザ・セントリー」でツアー6勝目を挙げた後、カークとクロミー氏は、どうすればカークが落ち着いてプレーできるかを考えてきた。音楽の話や、南北戦争のトリビアに関する会話などを楽しむのはその手段の一つで、ロープ内で気を紛らわせるようにしている。
カークはフェデックスカップランキング28位でメンフィスへやってきた。クロミー氏と一緒にソリッドな2週間を送れば、ランク30位以内で最終戦「ツアー選手権」に出場できる。そうなれば、10年前フェデックスカップで2位に入ったとき以来。最終戦の舞台アトランタへの道のりは長いが、このタッグは十分な可能性を秘めている。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)