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2024年 ファーマーズインシュランスオープン
期間:01/24〜01/27 場所:トリーパインズGC サウスコース(カリフォルニア州)

1Wからウェッジまで 復活を期すザラトリスのギア再整備

腰の手術を受けて2023年のほとんどを休養したウィル・ザラトリスが、PGAツアー復帰、トッププレーヤーとしてプレーした当時の調子を取り戻すべく、懸命に取り組んでいる。

2022年に「フェデックスセントジュード選手権」を制したザラトリスは、ツアーきってのアイアンプレーヤーでメジャー上位の常連だったが、昨年4月の「マスターズ」を棄権。12月の「ヒーローワールドチャレンジ」で競技ゴルフの舞台に復帰したが、最下位に沈み、2週間前の24年初戦「ソニーオープンinハワイ」は予選落ちした。

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しかし、34位タイで終わった先週の「ザ・アメリカンエキスプレス」ではいくつか良い兆しが見られた。昨年の8カ月のブランクで鈍った勘を取り戻しただけでなく、バッグにいくつか新しいクラブを入れていたのである。

例えば、ドライバーをタイトリスト「TSR3」モデルから、打ち出し角が若干高くスピン量の多い「TSR2」モデルに変更した。高弾道設計のため、本人が高く打ち出そうとし過ぎることなく、ドライバーが仕事をしてくれるようになった。似たような理由からフェアウェイウッドを「TSi2」に乗り換えたが、2023年序盤に使用していた「TSR2+」より、視覚的にロフトが若干多いように見えるとのことだ。

ザラトリスは「ザ・アメリカンエキスプレス」にて、GolfWRX.comに「実のところ、僕らは3番ウッドにはかなり時間をかけて、『TSi2』に戻したんだ。これは15度だね。音が響かなくなるよう、結構な量のホットメルトを入れたんだよ。フェースが少し多めに見えるから、打ち上げようとするのではなく、打ち込んでいけるところが好きなんだ」と述べた。

「今年は高弾道(のドライバー)にすることで、背中を使ってボールを打ち上げようとさせなくするために『TSR2』を使っている。まだ試合勘を取り戻しているところだけど、今のところは順調だね。復帰から試行錯誤してきたところがあったんだ。3番ウッドは大きな発見だったね。と言うのも、1年ほど、これだという3番ウッドを見つけるのに苦労していたから。響きを抑えた打音が気に入っているんだ」

同じ流れで、アイアンセットも若干寛容性の高いモデルに変更している。

ここ数年、タイトリスト「T-100」アイアンで成功を収めてきたが、2024年は同社の新しい「T-150」アイアンのセットをバッグに入れている。「T-150」は、セットを通じて僅かながら厚めのトップラインがオフセンターヒットに対する寛容性を向上させ、飛距離アップを実現している。

また変更の決め手となったのは、寛容性を高めながらも、ザラトリスの好きなノスタルジックな見た目にあった。

「『T-150』は、かつて使っていたブレードアイアンと見た目がかなり似ている。僕が初めて使った大人用アイアン『695MB』とそっくりに見える。『T-100』より、トップラインが若干厚めだけど、それが変更の理由だ。ただ、ロフトは前のセットと同じになるように寝かせてある」

「僕は12歳のとき、レディース用スチールシャフトの刺さった『695MB』を持っていて、ボロボロになるまで使った。実際は(『T-150』は『695MB』に)似せた設計ではないんだけど、僕には同じように見えたんだ。構えて見下ろした感じが気に入っている。『T-100』も好きで、あれで勝ったし、2年以上バッグに入れていたけど(『T-150』は)かなり自信が湧いてくるんだ」

また、タイトリストの新しいTシリーズで“ゲーム・インプルーブメント(飛び系)”に相当する「T-350」アイアンも投入した。一般アマチュアの「T-350」ユーザーの多くは、寛容性と高打ち出しを買ってセットで使うが、ザラトリスは4番をドライビングアイアンとして使用。使っていた「T-200」よりラフでの寛容性が高い点を買っている。

彼は2023年にタイトリストのコマーシャル撮影の現場で「T-350」を目にし、現在、バッグに入れている。ただ「バッグに4番を2本入れたくない」と言い「T-150」との混乱を避けるため、ソールに番手の数字は刻印していない。

「実のところ、(4番の)『T-350』を3番アイアンとして使っている。ゲーム・インプルーブメント的なアイアンだ。昨年は3番に『T-200』を使っていて、特に問題なかったんけど“ラフからもう少し簡単に打てるクラブを”とは思っていた。これはラフから出る感じが最高で、地面に打ち込んでいけるんだ」

ウェッジ一式も新しいタイトリスト 「ボーケイSM10」にアップグレードしている。

「50度と54度は、これまで使っていた物とかなり似ているね。スクエアに構えた感じが好き。リーディングエッジがかなりスクエアで、アイアンみたい。60度は今回の変更点で気に入っているのが、トウがちょっぴり高くなったところ。フェースを開いた際、ボールが少し長めにフェースに乗るから、スピン量が少し多くなる。バンカーショットはかなり良いね」

アマチュアゴルファーのみなさんは、このザラトリスのストーリーをゴルフクラブのフィッティングとは何かという教則と捉えると良いかもしれない。ここには、自分のスイングと自分の身体に合ったクラブを見つけることの大切さがある。自分に合ったクラブは、腕前を向上させてくれるだけでなく、ケガの防止にもつながるのである。(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR
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