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手術から復帰のウィル・ザラトリス 長尺パターに変更

◇米国男子(ツアー外競技)◇ヒーローワールドチャレンジ 2日目(1日)◇アルバニーGC(バハマ)◇7449yd(パー72)

4月「マスターズ」の第1ラウンド開始前に棄権をして以降、PGAツアーから離れていたウィル・ザラトリスが約8カ月ぶりに実戦復帰した。しかも、新しいパターを投入して戻ってきた。

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ツアー屈指のショットメーカーは椎間板ヘルニアと診断された腰痛を治すため、過去にタイガー・ウッズが行ったのと同じ手術を受けてリハビリに取り組んできた。その過程で、これまでスコッティキャメロン「T-11」のプロトタイプを使用していたパターをブルームスティック(長尺)パターに乗り換えた。

ルーカス・グローバーが一躍有名にしたブルームスティックパターと同じL.A.B.「メッツ1マックス」で「ヒーローワールドチャレンジ」をプレーしており、この変更には腰の負担を軽減する狙いがあるという。ブルームスティックを使用することで姿勢はよりアップライトになるのだ。とはいえ、乗り換えの主な理由はグリーン上での改善を見出すことにあった。

PGAツアーの舞台において、ザラトリスはエリートレベルのボールストライキングと、ドライビング能力を発揮してきた。しかし、パッティングは一貫して障害となってきた。最初の3シーズンは連続してストローク・ゲインド・パッティング(パッティングの貢献度)でトップ100圏外だった。一方、ボールストライキングは対照的であり、フルシーズンをプレーした最初の2年(2021年と2022年)のストローク・ゲインド・アプローチは連続してトップ10入りを果たしている。

ザラトリスは、「僕はアームロックを何本か(L.A.B.に)発注し、最終的に彼らはブルームスティックを何本か送ってくれたのだけど、それで実際に練習し始められるようになるまで3カ月ほどかかったんだ。でも、即座に気に入ったよ」と述べた。

「ラインが断然よく見えるようになった。それに、もっと安心して使えるね。自分がパッティングにムラのある選手であることは承知しているんだ。ちょくちょく短いパットを外していたけれど、今のところは快調だね」

以前に大学のチームメートが持っていたブルームスティック式のパターをいじくり回したことはあった。ただ、実戦で使用したことはこれまでなかった。「ミスヒットしたり、あるいはわずかに引っ掛けたように感じたり、プッシュしたりすることもある。でも、今では、ミスが断然よいものになったんだ」。肩の無駄なローテーションの動きを取り除いたことで、より頻繁にパットをラインに乗せることができるようになったという。

臨むうえで、ザラトリスは慎重な姿勢で取り組むつもりだという。これは彼がゴルフから離れていた際に学んだことでもある。このパターは、それまで競技の場で使われたことがなく、この4日間がいわば試験場。パッティングと、そのほかの試合でも使用するのかを見極める。

仮に、グローバーによる成功をいくらかでも再現できれば、この変更は価値があったことが証明される。グローバーはキャリアを通じて、ツアーでも卓越したボールストライカーとして知られてきたが、10年にわたるイップスが妨げとなっていた。グローバーはブルームスティック式のメッツ1マックスパターに乗り換えると、これまでのグリーン上でのフラストレーションを鎮めたのである。そして、シーズン最高のストーリーへとつながった。43歳は「ウィンダム選手権」を制覇し、フェデックスカップのプレーオフ第1戦「フェデックス セントジュード選手権」でも優勝を飾った。

シーズン中に敢行したパター変更について、グローバーは「私は完全に新しいアイデアを必要としていた。完全に新しい脳の機能だ。ほかの物が上手くいかなかったのは明白だね。私は長い間、ショートパットに苦しんでいたんだ。自分自身に、何か別の手段を教え込む必要があると考えたのだけど、それはこれまでのところ上手く機能している。ひとたび立ち方やアドレスの方法を学んでしまえば、あとはほとんど勝手に機能してくれたんだ。これは良い変更となっている」と述べた。

どうやら、ザラトリスもパターの問題解決へ向け、同様の習熟曲線を辿ってきた様子。あとは同じく、結果に結びつけるだけだ。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR

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