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2023年 ザ・RSMクラシック
期間:11/16〜11/19 場所:シーアイランド・リゾートGC(ジョージア州)

「落ち着ける場所に戻った」 ホーシェルがアイアンとボール変更について語る

ビリー・ホーシェルはPGAツアーで最後に出場した8月「ウィンダム選手権」では4位に入ったが、フェデックスカップのプレーオフ進出は逃した。

彼の水準からすれば早めにシーズンを終えてしまったわけだが、その代わりにオフとなった8月を利用し、アイアンプレーの懸念点と飛距離のコントロールについて取り組み、最終的にはアイアンのセットアップに大幅な変更を実施するに至った。

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今週の「RSMクラシック」(ジョージア州・シーアイランド・リゾートGC)で、PGATOUR.COMとGolfWRX.comの行った“ワッツ・イン・ザ・バッグ”のビデオ撮影の中で、ホーシェルはアイアンに施した変更とその理由について教えてくれた。

アイアンショットのスピン量が「少し低すぎる」と感じており、結果として狙いよりもボールが飛び過ぎてしまい、それはスリークォーターのライン出しショットでも起きていたという。加えて、狙いよりも大きく左に外すことが多く、カットショットが思い通りに戻ってこないことにも起因していた。

この問題を解決するため、ホーシェルはスイングコーチのトッド・アンダーソン、タイトリストのツアーレップであるJ.J.ヴァンウェゼンベック、フィットネス専門家のグレッグ・ローズとデイブ・フィリップス、そしてスイング時の体とクラブの動きを3Dで測定するGEARSゴルフのディレクターであるマイケル・ネフとともに、「タイトリスト パフォーマンス インスティチュート」(TPI)で課題に取り組んだ。

測定できる全ての角度からアイアンプレーを分析した結果、ホーシェルはついに解答を見つけ出した。3Dスイング分析を通じて、アイアンのライ角が2~3度ほどアップライトになり過ぎていたことで、左へのミスを誘発していることを突き止めたのである。

現在、ホーシェルのアイアンは1~2度フラットになっており、ボールはターゲットに対して左へ打ち出されながら、狙った通りカットして戻ってくるようになった。

ホーシェルは、「これまでの人生、あるいはキャリアの大半と同様のライ角に曲げて戻したことで、自動的に左へ打ち出しながら、ボールがカットし始めるようになった。左へ打ち出しながらカットするフェードでプレーしたい場合、これを見られるのは良いことだね。今のアイアンは全て1、2度フラットになっている。これは喉から手が出るほど欲しかった改善であり、落ち着ける場所に戻ったと感じられるよ」と述べた。

ライ角の調整に加え、ホーシェルはアイアンの長さを若干短くするとともに、ロフト角を強めにし、シャフトを長年使用してきたトゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイッシューX100シャフトから、少し軽めのトゥルーテンパー ダイナミックゴールド120シャフトへ変更した。

「RSMクラシック」の火曜日に、ヴァンウェゼンベックは「我々はビリーがかなり良い感じで打っていた彼のドライバーと特定の部分をマッチさせようと試みました。彼はヘッドが“感じられる”ことから気に入っていた、特定のビルドタイプとスイングウエートを用いていました」と説明した。

ヴァンウェゼンベックは続ける。「ゴルフクラブの総重量について考える際は、どこの重量を減らし、どこを重くするかについて考えなければなりません。彼は同じアイアンのシャフト(トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイッシューX100)を長期間使用してきた選手でした。我々はこのシャフトのパフォーマンスに関して、ある程度気に入ってはいましたが、彼にもっと一貫性のあるロフト(打ち出し角)をもたらそうと努めていました」

「そこで、我々はシャフトを10グラム軽くする(トゥルーテンパー ダイナミックゴールド120にする)ことで、彼がよりヘッドを感じやすくなることを発見し、ロフトに一貫性を持たせることができるようになったのです。我々は、シャフトの重量を削減しつつ、少しシャロー気味にするスイング変更を施すことで、得意とするショットでよりコントロールの一貫性が上がることを見つけ出しました」

また、ホーシェルはタイトリスト「620 MB」のショートアイアン(6番~9番)と、タイトリスト「T100」のロングアイアン(3番と5番)で構成する複合アイアンセットへ変更した。

「MBの3番と5番アイアンは、見た目が良いし、小さいので大好きなのだけど、ミスにはそこまで強くないからね。フェースの芯で打ててはいたけれど、(T100アイアンは)驚くほど簡単なんだ。少し外れてヒットしても、ボールにしっかり高さが出るんだ。飛距離もそこまで落ちない。僕らは硬くて速いグリーンでプレーしているので、ロングアイアンは、ボールが高く上がって、できる限りソフトに着地することが極めて重要なことなんだ」とホーシェル。

ボールがグリーンにソフトに着地するといえば、ホーシェルはスピン量が多くなるように設計されたタイトリストの特別なプロトタイプのゴルフボールを使用している。

ホーシェルはそのボールについて、「僕はタイトリストの『プロV1 プラス』を使っている。これは秘密のボールだね。スピン量が少し多めで、若干、高弾道のボールなんだ。2017年モデル『プロV1 スター』のアップデート版だね」と述べた。

ホーシェルがPGAツアーに復帰する「RSMクラシック」ではアイアンプレーに注目すべきである。仮に、ターゲットに向かってボールがカットして戻り、ピン側にやわらかく着弾するようであれば、その理由はご承知の通りというわけだ。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR
タイトリスト
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発売日:2019/08/30 参考価格: 129,600円

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