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元世界アマランク1位の大物新人 ルドビグ・アバーグが契約フリーにこだわる理由

2022年にアマチュア世界ランキングで1位に立った経歴を持つルーキーが、PGAツアー参戦に際して、大型の用具契約が発表されるのも不思議ではない。新しいギアが提供され、新しいスポンサーがつき、取り巻く環境がガラリと変わる。それらは時に、アマチュア時代にはなかったプレッシャーとしてのしかかることもある。

近年、ルドビグ・アバーグ(スウェーデン)に匹敵するルーキーはほとんどいなかった。アバーグは23年「ライダーカップ」で欧州選抜メンバーの一員として優勝し、今季出場したツアー10試合のうち、2度トップ5に入っている。

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ツアー参戦初年度から華々しい活躍を見せたが、23歳のルーキーはまだ用具契約フリーのままだ。これは、ベテラン選手のアドバイスを受けたアバーグ自身の決断による。

今週「シュライナーズチルドレンズオープン」開幕前の火曜(10日)に、GolfWRX.comに対し「正直、僕は(クラブ試打の)プロセスを行っておらず、(ギアを)どんどん替えるようなタイプではない。そこまで(ギアを)変更しようとはしないが、もし替える場合は少しでもパフォーマンスが良くなることを確認しておきたいと思っている。これまで話した人は皆、口を揃えて『替え過ぎるのは良くない』と助言してくれた。それを肝に銘じ、替えすぎないよう心がけている」と話した。

プロ転向から多少のモデルチェンジや微調整は行っているが、あくまでもパフォーマンスが向上したことが理由で、契約の縛りによるものではなかった。

例えば、タイトリスト「T100アイアン」は19年から、タイトリスト「T-MB718」の2Iは17年から引き続き使用している。変更したのはパターと3W、タイトリスト「TSR2ドライバー」のシャフトで、新しい藤倉コンポジット「ベンタスブラック」6Xに替えている。

この中では、とりわけパターの変更が目を引くかもしれないが、大幅なモデルチェンジというよりも新型にアップグレードしたに過ぎない。

アバーグは、グレー・ブラック・グレーの順でカラーリングされた古いオデッセイ「ワークス バーサ#1パターを、15年に使い始めたのではないかと振り返った。華々しい経歴を残したテキサス工科大学時代から、一貫して同モデルを使っていたことになる。アバーグは世界アマチュアゴルフランキングでナンバーワンに上り詰め、大学時代にベン・ホーガン賞を2年連続で受賞。2022-23シーズンのPGAツアー大学ランキングでトップに立ち、今季ツアーのシード権を手にした。

パターを替えたのは、今年8月の欧州ツアー「オメガ ヨーロピアンマスターズ」を制する直前。長年使用してきたパターをベンチに下げ、ブラック・ホワイト・ブラックの順でカラーリングされ、ホワイトホット マイクロヒンジフェースが装着された、見た目が良く似たオデッセイの新型「ホワイトホット バーサ ワン」に乗り換えている。

このアップグレードが噛み合い、特にラグパット(寄せに行くロングパット)で成果が出ていると話した。

「これは基本的には(以前と)同じパターで、打感や見た目は同じ。単に新しいというだけだが、オフセンターヒットを補ってくれる。実際パターを替えて以来、ラグパットは向上した」

それ以外では、3Wの変更がアバーグにとっては大きな変化だ。それまで使用していた15度のタイトリスト「TSR2」から、同じく15度のテーラーメイド「ステルス2」へ乗り換えている。

アバーグは契約フリーの自由さを、引き続き維持していきたいと考えている。GolfWRX.comには「まだどことも用具契約を結んでいないが、このまま行こうと思っている。テーラーの3Wをバッグに入れた時のようなちょっとした自由を捨てられない。こういう、ちょっとしたこと(が大きい)ですね」と語った。23歳のルーキーは、何にも縛られない自由さを生かして力を発揮していく。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR

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