テーラーメイド2番アイアンでバーディ締め マキロイ優勝ギア
2023年 ジェネシス スコットランドオープン
期間:07/13〜07/16 場所:ルネサンスクラブ(スコットランド)
車庫にあったクラブがロリー・マキロイの優勝をアシスト
ガレージいっぱいのクラブというのは、多くのゴルファーが共感できることであり、これにロリー・マキロイも含まれる。
通常、マキロイは2番アイアンをバッグに入れて持ち歩かないが、海を渡って2週間にわたってリンクスコースと向き合うのにあたり、これを重宝することになるかもしれないと考えた。自宅のガレージに入り、いつも使用しているテーラーメイド ステルス2プラスの5番ウッドに代わってテーラーメイドP-7602番アイアンを取り出したのである。
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この変更は、マキロイがキャリア最高の一つと呼んだショットをお膳立てした。ザ・ルネサンスクラブで開催された「ジェネシス スコットランドオープン」制覇に向け、72ホール目でバーディを必要としていたマキロイは、強い風に向かい、残り201ydから2番アイアンで突き刺すようなショットを繰り出した。ボールはピンそば11フィート(約3.4m)に転がり、その後のパットを沈めて1打差の2位に甘んじることになったスコットランドのロバート・マッキンタイアの心を打ち砕いた。
ラウンドを終えて、このショットについてマキロイは「あれは恐らく、僕が今後も自分のキャリアの中で打つショットを含め、最高のショットの一つになると思う」と述べた。「4番アイアンと2番アイアンの間の距離だった。僕は週の初めに3番アイアンを抜いていたんだ。ただ、3番アイアンでは、(グリーンの)前までしか届かなかった。2番アイアンでは、風に向かってカットで打たなければならなかった。結果は最高に完璧だった」
これでマキロイは、9年前に自身唯一の「全英オープン」制覇を果たした地であるロイヤルリバプールGCへと向かう。当時ナイキの契約選手だった彼は、先週同様、5番ウッドをベンチに下げ、2番アイアンを実戦投入している。また、5番ウッドと2番アイアンを入れ替えただけでなく、3番アイアンを抜いて、4本目のウェッジ入れられるスペースもあけている。
2014年では、ナイキVR_Sコバートの5番ウッドに代わり、彼は当時まだ一般向けにはリリースされていなかったナイキMMプロトの2番アイアンを使用した。
当時マキロイはGolfWRX.comの取材に対し、「僕はここ数カ月にわたり、数バージョンのMMプロト2番アイアンをテストし、このクラブを自分にとって完璧に仕上げるため、ナイキと一緒に取り組んできたんだ。彼らは月曜に、この2番アイアンをアーチャーフィールドにあるナイキパフォーマンスセンターへ試し打ちするために持ってきてくれ、僕はこれをとても気に入ったんだ。打ってすぐバッグに入れる感じだった。MMプロトはショットを形作るのが(フェードやドローの弾道の高低の打ち分けが)簡単で、更により高い弾道も打てるのだけど、それは2番アイアンにとってかなり大きなこと」と述べている。
マキロイが2014年に使用したナイキの2番アイアンと、2023年の2番アイアンの間には、シャフトという一つの大きな相違点がある。2014年では、マキロイの2番アイアンには、アイアンセットの全番手と同じプロジェクトX 7.0スチールシャフトが装着されていた。今回、マキロイの2番アイアンには、プロジェクトX HZRDUS 6.5フレックスのグラファイトシャフトが装着されている。
記憶を遡る旅の道しるべとして、以下にマキロイが2014年にロイヤルリバプールで「全英オープン」制覇を果たした際の優勝セッティングを記しておくこととしよう。
<2014年「全英オープン」時のクラブセッティング/ロイヤルリバプール>
ドライバー:ナイキVR_Sコバート2.0(8.5度)
シャフト: 三菱レイヨン クロカゲXTS 70X
3番ウッド:ナイキVR_Sコバート(15度)
シャフト: 藤倉ゴム工業 ロンバックスプロ95X
アイアン: ナイキMMプロト(2番)、ナイキVRプロブレード(3~9番)
シャフト: プロジェクトX 7.0
ウェッジ:ナイキVRフォージド(47度、54度、59度)
シャフト: プロジェクトX 6.5
パター:ナイキ メソッド006
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)