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キーガン・ブラッドリーのパッティングを変容させた“9年モノ”とは

キーガン・ブラッドリーは、そのキャリアを通じて最高峰のボールストライカーとして名を馳せており、ロングゲームの主要スタッツでは、コンスタントにトップ10入りを果たしている。PGAツアーの2020-21年シーズンを例に挙げてみると、ブラッドリーはストロークゲインド:アプローチ・ザ・グリーン(グリーンを狙ったショットの貢献度)で4位、そしてトータル・ドライビングで5位にランクインしている。

しかしながら、パッティングのスタッツは長らくその対極にある。14年から21年にかけて、7年続けてストロークゲインド:パッティング(パッティングの貢献度)でトップ128に入っていない。2019-20年および2020-21年シーズンは、パッティングに関してワーストのシーズン。それぞれストロークゲインド:パッティングの順位は185位、そして186位だった。

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11年に「全米プロゴルフ選手権」を制覇したブラッドリーは、かつて体の中央部にアンカリングするスタイルのベリーパターを使用しており、16年のアンカリング禁止の煽りをまともに受けた選手の一人となった。ブラッドリーはキャリアのど真ん中で、それまでと異なる、ルールに沿ったテクニックを身につけることを迫られた。

以来、様々なパターやグリップのスタイルから自分に合ったモデルを模索してきたブラッドリーは、主にアームロック、あるいはリストロックのグリップが装着されているオデッセイのマレット型パターを使用してきた。高名なパッティングのコーチであるフィル・ケニオンに師事し始めた21年9月頃から、14年に一般発売されたオデッセイ VERSA JAILBIRDを使い始めた。

現在、リッキー・ファウラーも使用しているこのモデルは、白黒の視覚アライメントテクノロジーが搭載された大型のマレットパターであり、ヘッドは寛容性が非常に高く、狙ったラインに対するボールの転がりがより安定するよう設計されている。このケニオンの教えと新しいパターの組み合わせは、ブラッドリーの弱点を強みへと変ぼうさせる上で大きな役割を果たした。

ブラッドリーは22年「ZOZO選手権」で4年ぶりの優勝を果たし、PGAツアーでの通算勝利数を5勝に伸ばすとともに、PGAツアー2021-22年シーズンのストロークゲインド:パッティングで88位にランクインしたのである。彼が同スタッツでトップ100入りを果たしたのは、47位に入った2013-14年シーズン以来のことだった。

目下、2022?23年シーズンをプレーしているブラッドリーは、ストロークゲインド:パッティングで58位にランクインしており、フェデックスカップのランキングは4位につけている。

2023「世界ゴルフ選手権デルテクノロジーマッチプレー」を間近に控えた先週、GolfWRX.comはかつてのオデッセイのパターレップであり、現在キャロウェイでPGAツアー部長を務めるジョー・トゥーロンとひざを突き合わせる機会に恵まれた。トゥーロンは、何年もの間、ブラッドリーの求めるパターのフィッティングに携わってきた人物でもある。

トゥーロンは、なぜブラッドリーがそこまでオデッセイ VERSA JAILBIRDを気に入っているのか、そしてケニオンのコーチングのもたらしたインパクトがどれほど大きかったかについて、明かしてくれた。

「キーガンは現在のパターのスタイルを2021年9月から取り入れ始めた」とトゥーロンはGolfWRXに語った。「若干長めのパター(グリップエンドまで約38.75インチ)だが、彼はアレックス・ノレンビリー・ホーシェルと同じような感じで使っているんだ。左手を下にして構えつつ、右手の指は左前腕とグリップの間に来る感じ。思うに彼は当初、メジャーで優勝した時のセイバートゥース ベリーパターと似たようなフィーリングの得られるパターを探していた。最終的に、彼は今のヘッドに落ち着いたのだけど、白黒のコントラストによる配列には、彼にフェースアングルを意識させる効用があった。知っての通り、キーガンはオデッセイのマレットパターで多くの成功を成し遂げてきたのだけど、これはその一例と言えるね」

「JAILBIRDと彼のテクニックがここまで上手く行った主な理由は、彼のフィル・ケニオンとの取り組みにあると思う。キーガンは、パターを変更したのとほぼ同時期に、フィルとの共同作業を始めた。それ以来、彼のパッティングは劇的に向上したんだ。キーガンの20年のストロークゲインド:パッティングは185位だったけれど、現在、彼は58位。フィルは長年にわたり、VERSAのテクノロジーや、VERSAのゴルファーに対する効用の支持者であり続けている。フィルとキーガンは膨大な時間を練習グリーンで費やしてきた。彼の向上は、正しいパターと正しいインストラクターの組み合わせにより何が起こるかということの好例だと思う」

ブラッドリーの使用する38.75インチのパターは、ダブルベンドシャフトで、ロフト角は4度、ライ角は70度となっており、全体の重量は655gで、スーパーストローク トラクシオン リストロックグリップが装着されている。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR
オデッセイ
発売日:2014/01/14 オープンプライス

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