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2022年 プレジデンツカップ
期間:09/22〜09/25 場所:クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)

アダム・スコットの助言でキム・シウーがギアを大胆に変更

毎週開催されるPGAツアーの大会は、結局のところフィールドの選手たち全員が自分自身のために戦っている以上、必ずしも仲間同士がアドバイスを与え合う上での最適な場所とは言えない。

しかし、隔年開催の「プレジデンツカップ」となると、チームメート全員が同じユニフォームを着て、同じ目標を分かち合うため、PGAツアーの若手選手にとっては、ベテランのチームメートから知識を吸収する格好の場となる。

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韓国のキム・シウーはその好例である。クエイルホローでの2022年「プレジデンツカップ」でアダム・スコットからアドバイスを受けた彼は、完全に新しいパッティングスタイルを導入すると、これが功を奏した。

「プレジデンツカップ」前のキムのパッティングテクニックは、比較的特徴のない従来的なものだった。彼はほとんどの場合、標準的な長さのオデッセイのパターを用い、それを伝統的なオーバーラップグリップで握っていた。彼は他の選手よりも下方に右手人差し指を伸ばすことはあったものの、それはかなり一般的なグリップのバリエーションだった。

27歳のキムはそのやり方でPGAツアー3勝を挙げ、その中には2017年「ザ・プレーヤーズ選手権」制覇も含まれるわけだが、パッティングに関しては大抵苦悩してきた。

彼はPGAツアーで7シーズンにわたりプレーしているが、その間のストロークゲインド:パッティングの最上位は111位となっている。2021-22年シーズンのストロークゲインド:パッティングを177位で終えた彼は、平均に対してグリーン上で1ラウンドあたり0.404ストロークを失ったのである。

そうして臨んだ2022年「プレジデンツカップ」で、キムは42歳のチームメート、アダム・スコットのアドバイスを元に、新たなパッティングスタイルを導入した。ツアー14勝のスコットにも、グリーン上では苦闘を強いられてきた過去があり、これまで何度かパッティングスタイルを変えてきた。

この10年間、彼は主に長尺パターを使用し、右手はクロウグリップに、そして左手は胸の付近で握ってきた。とは言え、アンカリングは2016年のルール改正で禁止されたため、現在スコットが左手を胸へ触れさせずに握っていることは留意すべきだろう。

2022年「シュライナーズチルドレンズオープン」でPGATOUR.comに語ったところによると、キムは2022年「プレジデンツカップ」の練習ラウンドにおける最終ホールで、スコットによる手ほどきのもと、スコットのL.A.B.メッズ プロトタイプパターを初めて使ってみたとのこと。

練習ラウンド後、キムはオデッセイのツアーレップであるジョー・トゥーロンの元へと行き、自分用の長尺パターを組み上げるようリクエストした。トゥーロンはGolfWRX.comに対し、キムの長尺パターはオデッセイ2-BALL TENモデルに、5.5インチのスプリットグリップが装着されたものであると説明した。

「まず、パターをこのように(従来通りに)握る代わりに、親指をパターのトップにつけるようにしました」とキムはPGATOUR.comに説明した。

「左手は、肩でストロークして全体が一体となるように感じられるよう、しっかり握っています。右手に関しては、アダムが教えてくれたように、クロウグリップで握ります。左手をしっかり握って、肩を使い一体の動きでストロークするようにしたことで、パットが決まりやすくなりました」

キムは2022年「プレジデンツカップ」で初めて新しいパッティングスタイルと長尺パターを実戦投入すると、ジャスティン・トーマスをシングルスで撃破するなど、3-1で大会を終え、世界選抜をけん引した。

「ストロークが一体化したことで、パットがより安定し、パッティング中に動きを気にすることが減りました」とキム。「これらのアドバンテージがあるので、(新しいパッティングスタイルを)気に入っています」

新しいパターで臨んだ最初のPGAツアーの大会となった、ラスベガスでの2022年10月「シュライナーズチルドレンズオープン」で、キムは8位タイに入った。

特に彼はストロークゲインド:パッティングで38位にランクインし、グリーン上で0.583ストローク稼いでおり、まだ改善の余地はあるとは言え、これは昨季と比べると大幅な進歩と言える。彼の次なる試金石は、今週、日本の習志野CCで開催される「ZOZO選手権」となる。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR
オデッセイ
発売日:2022/02/18 参考価格: 41,800円

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