松山英樹がスリクソンの新ドライバー「ZX MKII」をテスト
2022年 プレジデンツカップ
期間:09/22〜09/25 場所:クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)
松山英樹がスリクソンの未発表ドライバーに変更
松山英樹はインターナショナルチームにとって、「プレジデンツカップ」で勝つためになくてはならない存在である。4度目の「プレジデンツカップ」出場を果たすことになるPGAツアー8勝の松山は、インターナショナルチームで最も世界ランキングの高い選手だ。
シーズン開幕戦の「フォーティネット選手権」でスリクソンの未発表ドライバーを使用した彼は、クエイルホローでもこの新しいクラブをバッグに入れることになるかもしれない。この新しいドライバーには、シルバラードでの25位タイフィニッシュへの過程で、好不調の波が見られた。松山は初めの2ラウンドでティショットのストロークゲインドを失うも、「65」をマークしてリーダーボードを駆け上がった最終日はティショットで約1ストロークを稼いだのである。
<< 下に続く >>
松山は、ギアであれこれ試行錯誤する選手としてはツアーでも指折りの存在として知られており、毎週、バッグをバックアップのクラブや追加分のシャフトで満たして会場に姿を現す。松山が練習レンジでのセッションで4、5本のビルド違いのドライバーに、4、5本のシャフトを取り替えながら試打するのは、珍しい光景ではない。
彼は自身の用具に対し、絶え間なく正しい打感と、正確なパフォーマンスを模索しているのである。
昨年の早い段階から、松山は一貫して微細な調整の施された数バージョンのスリクソンZX5ドライバーを使用し、テストし続けてきた。これは、2021年1月に一般発売されたモデルである。2021年のZX5は形状が大きく、寛容性に優れたモデルであり、一方、ZX7はよりコンパクトな見た目で、鋭い弾道が打てる設計になっている。
「フォーティネット選手権」のオープニングランド前日、松山は完全に新しいスリクソンのプロトタイプドライバーを試打しているところが目撃された。
その前日、GolfWRX.comはカリフォルニア州ナパのシルバラードR&Sで複数の選手が新しいスリクソン“ZX5 MKII LS”及び“ZX7 MKII”プロトタイプドライバーをテストしているという話を耳にした。くだんのクラブは、最近USGAの適合クラブリストに加わったため、競技での使用は認められているが、これらは未発表モデルであり、公衆の目には届いていない。
通常、これまで練習セッションでは2021年モデルのスリクソンZX5ドライバーのテスト用バージョンを使用していた松山だったが、水曜はスリクソンの新しいZX5 MKII LSドライバーを試打している姿が目撃されており、木曜の第1ラウンドでは、彼がこのドライバーを使用していたことが写真で確認されている。
スリクソンの関係者はコメントを求められた際、この新しいドライバーのテクノロジーについて口をつぐむ選択をしたが、ちょっとした探偵的な仕事により、少しばかり明確になった部分もある。
このZX5 MKII “LS”(これは“low spin = 低スピン”の略であると推定される)はソールの前方フェース寄りにウェートが付いている。通常、重心をフェース方向に移動させると、低スピンを助長させ、低弾道になる傾向にある。これまでリリースされたスリクソンのドライバーには、ボール初速を向上させるリバウンドフレームが搭載されており、これは様々なレベルの硬さと柔軟性の異なる部位を戦略的に配置することで、ゴルフボールへのエネルギー伝導を最大化する仕組みだったが、どうやら、このリバウンドフレームは新モデルでも採用された模様である。
松山は10.5度のZX5 MKII LSドライバーに、何年間も使っているお馴染みのグラファイトデザイン ツアーAD-DI 8TXシャフトを組み合わせて使っている。また、ヘッドの後方ヒール側に鉛テープを加え、重心位置に若干の調整を施している。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)