2022年 ザ・アメリカンエキスプレス
期間:01/20〜01/23 場所:PGAウエスト ニクラウス・プライベートコース
ウルフがステルスに乗り替え「これまでより真っすぐ」
わずか22歳にして、マシュー・ウルフはPGAツアーで最もエキサイティングな選手の一人となっている。彼は荒々しいスイングで振りちぎり、昨年PGAツアーのドライビングディスタンスで4位にランクインした。
しかし、飛距離は時として災いにもなる。PGAツアーの飛ばし屋たちは特定のホールやコースで否定しようのないアドバンテージを得ているが、トラブルが口を開けて待つティショットにおいては、そのアドバンテージは小さいものとなり、代わりに精度が最重要事項となる。よりタイトなホールは、フィールドを均一化することがあり、飛ばし屋の手からドライバーを取り上げるのである。
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では、飛ばし屋たちがボールを真っすぐ飛ばし始めたらどうなるのだろうか。理論的には、ドライバーでトラブルを招くリスクが減少するため、そうなることで、飛ばし屋たちはより頻繁にドライバーを握ることになる。その場合、飛距離によるアドバンテージは復活する。ティショットが難しいホールでさえも。
このオフシーズンにギアを変更したウルフには、これが当てはまるかもしれない。新しいテーラーメイドのステルスプラスドライバーのおかげで、ウルフは「飛距離が伸びただけでなく、ミスヒットでもこれまでより真っすぐ飛ばせている」とコメントした。
「もしかしたら、今年はもっとドライバーを多用し、少しばかりタイトなホールでもこれを武器として使うことになるかもしれない」と、ウルフはGolfWRXに語った。
「(初速が)時速数マイルほど速くなったと思うけれど、そこまでドラスティックなものではないね。僕は初速を求めているわけではないんだ。僕が求めているのは、もう少し使用頻度を高められるばらつきの少なさと一貫性なんだ。僕はこれには満足している。実戦投入することに興奮している。既に、自信を持って打てる感じがするし、僕は断然良い球を打っているんだ」
ウルフは同社のこれまでのドライバーは、オフセンターヒットのショットに若干寛容でない傾向にあったと述べた。しかしながら、新機軸となる60層のカーボン複合フェースが搭載されたテーラーメイドの新しいステルスドライバーは、ウルフを同様の問題で困らせていない。
「これはテーラーメイド史上最高のドライバーだと思う」とウルフ。「良い当たりの時のニュートラルな感じが完璧だと思うし、もちろん望み通りに反応してくれるのだけど、ミスショットもとても良いんだ。僕のばらつきの度合いも、かなり減った」
この2022年モデルのフェースの新素材(そしてカラー)により、ゴルファーがステルスのデザインに懐疑的な目を向けるのは理解できる。しかし、ウルフはこの変化がパフォーマンスとフィーリングの両方を向上させたと言う。
「打音的な違いはそこまで分からないけれど、打感的には、トウ寄り、あるいはヒール寄りのミスヒットでそんなに固さを感じないんだ。かなりソフトなフェースと言うのが私見で、それは僕の好みなんだ。芯を外しても、かなり寛容だからね」
これに加え、ウルフは3番ウッドについては昨季から信頼しているSIM2を使い続けると述べたものの、2022年に入り、彼はバッグに新しいテーラーメイド ステルスプラスの5番ウッドを入れている。ウルフによると、5番ウッドは週毎のオプションとなり、コースコンディションによりP-7MCの3番アイアンと入れ替わりで使用することになるとのこと。
「この5番ウッドは、260~265ydほどの飛距離で、僕の3番アイアンの代わりになる感じなんだ」とウルフ。「3番アイアンはティショットでかなり良くて、かなり自信を持って使えている気がするんだ。でもパー5では、時として高い弾道を打つのが難しいので、5番ウッドを入れたんだ。3番アイアンを使う時もあれば、5番ウッドを使う時もある」
「単に、その週で僕がどう感じるか次第だし、コンディション次第だね。風が強ければアイアンを使うことになるだろうけれど、ここ(アメリカンエキスプレス)や風がなく高い球を打てるようであれば、多分5番ウッドを入れるだろうね」
仮にテーラーメイドの新しいクラブが彼の言う通りのパフォーマンスを見せるとすると、ウルフは今季、更にエキサイティングな存在となるだろう。今週をフェデックスカップランキング10位で迎えた彼は、秋口の4試合全てで17位以内に入っており、2度のトップ5入りを果たしている。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)