アダム・スコットといえばユニクロ【バイオグラフィー】
ツアー初優勝からどう変わった? アダム・スコットのバッグの中身
「ザ・ノーザントラスト」の試合会場であるTPCボストンは、アダム・スコットが初めてPGAツアーで優勝を遂げた地だった。フェデックスカッププレーオフ初戦前、我々はスコットの現在のバッグの中身と、2003年当時のそれを比べてみたのだが、17年前の勝利の時から、バッグの中身はそれほど変わっていないのである。
PGAツアー14勝。ロッコ・メディエイトに4打差をつけて初勝利を挙げたときはまだ23歳だった。2004年「プレーヤーズ選手権」、そして2013年「マスターズ」王者でもある彼は、これまで一貫してタイトリストの用具を愛用している。セットアップに現代のテクノロジーを使用したアップグレードを施しているものの、バッグの基本的なセットアップは2003年からほとんど変わっていない。
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まずはアイアン、タイトリスト680から始めよう。これは2003年に発売されたものだが、不思議なことにこれがスコットのバッグに定着したのは2014年以降のことだ。このアイアンは他のタイトリストのクラブと比較すると、よりオフセットがあり、トゥが高く、ブレードが長い仕様になっている。2003年にも短期間、使用したことはあったが、2003年から2013年まで多くのタイトリストのモデルを使用し、最終的にこのセットに落ち着いた。
ピッチングウェッジ以下のウェッジのセットアップも、ツアー初優勝の時からあまり変わっていない。スコットは多くの選手と同様に、以前使用していた54度と60度のセッティングではなく、今は52度、56度、そして60度という構成にしている。
スコットはキャリアの大半をメタルウッド2本でプレーしており、ハイブリッドあるいは5番ウッドではなくドライビングアイアンを好んで使用している。
最後に、最も顕著な変化がったパターについて触れておこう。2003年当時、彼はスコッティキャメロン ニューポート2ユーザーだった。現在、スコットはブルームスティック・スタイルの慣性モーメントの高いマレット型のパターを使用している。この変更が奏功し、アデレード出身の彼はついに2013年にオーガスタナショナルで栄冠を手にした。
スコットがツアー初優勝を果たした2003年に使用していたギアと、現在使用しているギアは次の通りである。
アダム・スコット 2003年使用ギア
ドライバー: タイトリスト983K(8.5度)
シャフト: トゥルーテンパー ダイナミックゴールド X100(44インチ)
3番ウッド:タイトリストPT(15度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド X100(42.75インチ)
アイアン:タイトリスト681(2番-PW)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド X100
ウェッジ:タイトリスト ボーケイ(54、60度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド S400
パター:スコッティキャメロン ニューポート2(トライソール、35インチ)
ボール:タイトリスト プロV1
グリップ:ゴルフプライド ツアーベルベットコード
アダム・スコット 2020年「全米プロゴルフ選手権」使用ギア
ドライバー:タイトリストTS4(10.5度、A1シュアフィットセッティング、2gウェート)
シャフト: 三菱ケミカル クロカゲXTS 80X
3番ウッド:タイトリストTS2(16.5度、A1シュアフィットセッティング)
シャフト:藤倉コンポジット Rombax P95X
アイアン:タイトリスト716 T-MB(3番)、タイトリスト680(4番-9番)
シャフト: KBSツアー130X
ウェッジ:タイトリスト ボーケイデザインSM8(48、52、56度)、ボーケイデザインSM8ウェッジワークス(60度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールドAMTツアーイッシューX100
パター:スコッティキャメロン Xperimentalプロトタイプ レビジョンX11(ロング)
ボール:タイトリスト プロV1
グリップ: ゴルフプライド ツアーベルベット
(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)