2人のメジャー覇者が上位にじわり…
2014年 BMW選手権
期間:09/04〜09/07 場所:チェリーヒルズCC(コロラド州)
“鈍感”なホーシェルが単独首位に立つ
2014/09/07 12:09
最近のPGAツアー大会でビリー・ホーシェルが優勝を争った時、彼は最終日の最終ホールで6番アイアンでのショットをハザードに打ち込み、ペナルティを科された。そして、優勝の機会を失った。
これは今週月曜日(1日)に最終日が行われた「ドイツバンク選手権」でのことで、ホーシェルは結果的に優勝したクリス・カークを猛追していた。
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数日が過ぎ、「BMW選手権」3日目を終え、ホーシェルは再び優勝に手が届くところに辿りついた。今回は2位のライアン・パーマーと3打差をつけ、単独首位でチェリーヒルズでの最終日を迎える。
リベンジ、あるいは鈍感とも言えるかもしれない。
ホーシェルは数日前の1打による影響が無いことをプレーで実証してみせている。他の選手であれば、ミスを引きずり、精神的にもネガティブに考えてしまうかもしれないが、ホーシェルには当てはまらない。彼は、TPCボストンでの71ホール目までの勢いに乗ったままだ。
「何かにずっと苦しめられることはないね。自分は今までずっとこういう人生を送ってきたから」。
そうは言っても、6番アイアンでのミスショットによる影響は無いかと、友人や家族は何かと気にかけた。そのたびに大丈夫と説得するように話し、「大事な場面で悪いスイングをしてしまっただけ」と伝えたという。
今週は今のところ酷いスイングも見られず、特に3日目は「63」の7アンダーを記録し、ライバル達を押しのけた。ホーシェルより1つ後の最終組(3人)でプレーしたパーマーは、リーダーボードの順位が変動するのを気にならざるを得なかったとラウンド後に話した。
「(リーダーボードを)見て、フェアウェイから彼に向かって『止めろ』と叫んださ。まぁ、何の効果も無かったけれど」。
効果がなかったにせよ、まだ18ホール残し、ロースコアが出る可能性が高いようにも思える。「63」を記録したホーシェル以外にも、3日目にはモーガン・ホフマンが「62」でホールアウトし10位タイに浮上。その他マーティン・カイマーが「64」とし、通算8アンダーでバッバ・ワトソンと共に3位タイに並んだ。
ホーシェルは良い波に乗れているようだが、チェリーヒルズでは、“パーマー”と名のつく男による最終日の逆転劇が生まれないとも限らない。
パーマーは、「彼にとっても『63』を記録した後のラウンドだし、厳しい戦いになるだろうね。自分に出来ることは、可能な限り多くバーディを取ることだけだから」とコメント。更に「僕ら2人にとって面白い戦いになるだろうし、大きな1日になる。どちらにとっても、キャリアの中で最大の勝利になる」と、続けた。
ホーシェルは今週の月曜日に起こった出来事をすっかり忘れてしまっている。そして、現在リーダーボードの一番上に自分の名前があることにも驚いていない。
その証拠に、「良いプレーが出来ると確信していたからね」と話すほどだ。
果たして今大会も勝負の行方は最終日の最終ホールで決まるのだろうか?たとえそうなったとしても、ホーシェルは必要な場面で6番アイアンを躊躇わずに使うだろう。