3番アイアンが2本 松山英樹の新セッティング
2014年 RBCヘリテージ
期間:04/17〜04/20 場所:ハーバータウンGL(サウスカロライナ州)
コースガイド:ハーバータウンGL 13番ホール(サウスカロライナ州)
2014/04/18 13:27
By Jeff Shain, PGATOUR.COM
にわかゴルフファンでさえ、TPCソーグラスの名物17番ホールの誕生秘話を知っている。ゴルフコース設計家のピート・ダイの妻アリスが、紙ナプキンに描いたスケッチから生まれたものだ。
ハーバータウンGLは、そのアリス・ダイの物語によく似ている。同コースの13番ホール(パー4)は、TPCソーグラスのアイランドグリーンで知られる17番ホールほど注目を集めてはいないものの、「RBCヘリテージ」でプレーしたPGAツアーのプロ選手からは注意が必要なホールだと認識されている。
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まずはフェアウェイだ。スコアカードにも大きな影響を与えるこのフェアウェイ、プレーヤーはできるだけ右サイドを攻めていきたいと思うはずだ。そしてグリーンはコースでも大きい部類に入るが、グリーン前方からサイドにかけてバンカーが沿い囲むようにレイアウトされているのが特徴だ。
「ここはかなりの難関だ」と話すのは、2013年の「RBCヘリテージ」覇者グレーム・マクドウェル。彼は昨年の大会最終日、13番ホールでパーセーブする必要があった。(そこでパーセーブに成功したことが)ウェブ・シンプソンとのプレーオフにコマを進めるきっかけの1つになっている。
ピート・ダイは13番ホールに対して一般的な設計を考えており、優れたアマチュア選手で、1970年の「カーティス・カップ」チームの一員でもあった妻のアリスに相談した際には、特にビジョンを持っていなかったという。
夫から相談を受けたアリスは、左にわずかにドッグレッグしたコースを紙ナプキンに描いた。それを気に入ったピートは妻を13番ホールの設計チームに迎え、彼女はブルドーザー1台で加わった。巨大なサイドバンカーは彼女のアイデアで、“ミッキーマウスの両耳”のような形をしており、ピートがよく使う線路の枕木ではなく糸杉の板を使った。
トーナメントヤーデージで373ヤードとなったホールでは、プレーヤーはほとんどの場合、フェアウェイ右側から攻めることを求められる。左サイドには小さなバンカーがあり、高いオークの木々は左から来るどんなアプローチをも遮断する勢いで枝を伸ばしている。
「フェアウェイ右に(ボールが)届かないと、木々の周りで刻んで、低く打つことになる。または高く上げるか、枝の周辺に打つかだ」と、2010年大会の勝者ジム・フューリックは言う。
高所のグリーンはスカル(骸骨)のようだといわれることも。(グリーンの)“あご”が巨大なフロントバンカーの“両耳”の間に突き出ている形だ。
それにより、大会最終日のピン位置が“あご”部分になっても別段驚くことではない。また、プレーヤーはしばしば、バンカーの深さを過小評価してしまう。
マクドウェルは昨年、このホールのバンカーで勝利への希望をつないだ可能性もある。北アイルランド出身の彼はバンカーから脱出したのち、7メートル半の下りのパットをなんとか沈めてパーとした。
「そこではショットと呼べるものはなかった」と振り返るマクドウェル。「枝の下から刻んで、十分難しいトラップショットにしてしまった。あまりいいプレーではなかったね…まさに腕の見せどころだったよ」
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