ミケルソンが腰痛で棄権
2014年 ファーマーズインシュランスオープン
期間:01/23〜01/26 場所:トーレパインズGC (South)(カリフォルニア州)
「79」の大叩き ウッズが3日目で脱落
2014/01/26 12:29
タイガー・ウッズが、土曜日のトーレパインズで不名誉な記録を作った。「ファーマーズ・インシュランスオープン」の第3ラウンドで「79」と大叩きし、PGAツアーにおける自身初のセカンドカット。36ホールを終えた時点で78選手が予選を通過し、第3ラウンドを終えた時点で70位タイまで最終日に進めたが、ウッズは出場制限(MDF)にかかる80位タイとなり、昨年優勝した大会から早々に姿を消した。
過去7勝を挙げている大会最終日にウッズがいないというのは、サプライズとしか言いようがない。18番から7ホール続けてスコアを落とし、後半アウトを「42」で終了。「79」の9オーバーという結果に周囲はどよめいた。
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ウッズと同組だったジョナサン・ベガスも結果に驚き、「あれほどボギーを記録するなんて、別人のようだった。彼から今日のようなプレーが見られることはないからね。ミスを繰り返していた」とコメント。
「79」というスコアは、ウッズにとっても過去に出場したPGAツアーの大会で記録した3番目悪いスコアだ。キャリアワーストは、過酷なコンディションのもとミュアフィールドで開催された2002年の「全英オープン」で記録した「81」。
「79」は、2013年の「ザ・メモリアルトーナメント」3日目以来。同大会では最下位に近い順位で最終日を終えたが、今回は最終日にプレーする権利すら得られなかった。
ラウンド終了後、メディアの前に姿を現さなかったウッズは、9ホール目となったパー5の18番を迎えた時点で1アンダーとしていた。18番での第2打はグリーンの手前に刻んだが、3打目を池に入れてしまいダブルボギー。
次のホール(1番)でも第2打をグリーンの右に外し、さらに8メートル強の距離を3パットとし、連続ダブルボギーとしてしまった。
それから5ホール続けてボギーと大叩き。パー4の7番で1.8mのバーディパットを決め、ようやく負の連鎖を断つことに成功した時には、ウッズ自身も一安心したのか、笑顔で帽子を取ってギャラリーに一礼した。
しかし、世界ランクトップのプレーヤーが笑顔になれる要素は極めて少ないラウンドだった。同大会で2002年に記録した「77」を塗り替えるキャリアワーストとなるスコアを記録した。注目すべきは今大会では、パー5のホールで1つもバーディを取れなかったことで、結果的に4オーバーで終了した。
この日、ティショットでフェアウェイをとらえられたのは僅かに6回。パーオンは7回で、29パットを要した。「80」に到達するのを何としても避けるため、8番ではチップインパー、そして9番では3メートルのパーパットを何とか沈めたのだが。
前日のラウンド後には、試合勘の鈍りは無く、「微妙なズレ」と語っていたウッズだが、結果を見れば「微妙なズレ」でないことは明らか。
コーチのショーン・フォーリーは不調の原因について、6週間の休暇を経て臨んだ大会前に、僅か3ラウンドの練習しか出来なかったことを挙げた。だが100歩譲って不調の原因が準備不足だったとしても、トーレパインズでトップ10を逃したのは、今回を含み、スイング改造に着手した2011年の同大会のみだった。
ウッズは次週欧州ツアーの「ドバイ・デザート・クラシック」に出場予定で、来月開催される「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」、もしくは「ホンダクラシック」まではPGAツアーに出場しない予定となっている。