怪しい雲行きと、接戦の続くプレジデンツカップ
By PGATOUR.COM wire reports
「プレジデンツカップ」2日目、またしても雨による試合の遅れが、格別なゴルフの時間を遮ってしまった。
フィル・ミケルソンとキーガン・ブラッドリーのペアは、ミュアフィールドビレッジのフロントナインで「30」をマークした。フォアサム形式の試合における、最高のパフォーマンスだった。いくつかのミスもあったためマッチは15ホールまで続いたが、ジェイソン・デイとグラハム・デリューを4&3で撃破。「序盤は劣勢だったけど、5番でスイッチが入って最高のプレーができたんだ」とミケルソンは話した。
彼等のすぐ後ろでは、ブレンドン・デ・ヨングが世界選抜のスターとして輝きを放った。デ・ヨングとアーニー・エルスのペアは最初から最後までリードを奪われることなく、マッチの最終ホールとなった15番までに8アンダーとし、4&3でハンター・メイハンとビル・ハースに快勝。「この男(デ・ヨング)が素晴らしいプレーをしてくれた。今日は我々二人とも良いプレーができだよ」とエルスは言うのだった。
しかしミュアフィールドビレッジが暗くなり始めた頃、依然として4試合が終わっていなかった。この時点で、米国選抜が4.5対3.5でリードしていた。2日連続で嵐がプレーを遮り、日曜日での大会終了に暗雲が立ちこめている。雨の影響で、この日は3時間近い中断があった。
まだ終わっていない4試合は、米国選抜と世界選抜が2試合ずつでリードを保っており、土曜日の朝に試合が再開される予定だ。
タイガー・ウッズとマット・クーチャーは8ホールで6アンダーとしたが、それでもルイ・ウーストハイゼン&チャール・シュワルツェル組に対しわずか1アップのリードしかなかった。
しかしウーストハイゼンは9番でショートパットを外し、世界選抜はここでもう1ホールを落とした。そして「全英オープン」王者のウーストハイゼンは、パー3の12番でさらに大きなミスを犯す。ウッズがグリーンを外した後にウーストハイゼンが放った7番アイアンは、右に逸れ、池に落ちてしまった。米国選抜はボギーを叩いたにも関わらずこのホールを制し、あと6ホールを残し3アップとした時点で、プレーは中断となった。
スティーブ・ストリッカーと20歳のジョーダン・スピースのペアは、スピースがパー3の8番ホールで15フィートのバーディパット、そして12番で大きなバーディパットを決め、試合の主導権を握った。ストリッカーとスピースは、4ホールを残して3アップだ。
フォアサム形式でのキーマッチになりそうなのは、アンヘル・カブレラ&マーク・レイシュマン組とウェブ・シンプソン&ブラント・スネデカー組のマッチだ。カブレラとレイシュマンは前半の遅れを取り返し、5ホールを残した時点で1アップとしている。
世界選抜は、もうひとつ優勢に進めている試合がある。松山英樹とアダム・スコットは、ザック・ジョンソン&ジェイソン・ダフナー組を相手に7ホールを残して4アップだ。
フォアボール形式の5試合、そしてその後にフォアサム形式の5試合が行われる土曜日は、この「プレジデンツカップ」で一番忙しい日となる。日曜日には、シングルマッチ12試合が行われる予定だが、天候は回復に向かう気配がない。特に日曜日の空には不安が残る。