ウッズが最優秀選手に、新人王はスピース
現地時間9月27日の金曜日、PGAツアーはツアー選手の投票によって、2013年シーズンの年間最優秀選手にタイガー・ウッズ、新人王にジョーダン・スピースが選出されたことを発表した。
この結果は、2013年シーズンに最低でも12試合の公式戦に出場したPGAツアー選手による投票によって競われた。投票は「ザ・ツアー選手権 presented by コカ・コーラ」終了後に実施され、9月26日に締め切られた。
「PGAツアーを代表して、タイガー、そしてジョーダンの2013年の目覚ましいパフォーマンスにこの賞を贈呈いたします」と、PGAコミッショナーティム・フィンチェム。「並み居る強豪選手を相手に、ザ・プレーヤーズやWGCでの2勝を含め、今シーズン5勝を挙げたタイガー。そして若干20歳にして歴史的なルーキーシーズンを送ったジョーダン。PGAメンバーによる投票結果は、彼らふたりへの敬意が表れた形となりました」
タイガー・ウッズ
37歳のウッズは、PGAツアー最多記録となる自身11度目の最優秀選手賞を受賞した。彼は今季16試合に出場して5勝を挙げた。1シーズンで5勝以上を挙げた年は、通算10度目となった。ウッズが優勝した試合は「ファーマーズ・インシュランスオープン」、「WGCキャデラック選手権」、「アーノルド・パーマー・インビテーショナル」、「ザ・プレーヤーズ選手権」、そして「WGCブリヂストン・インビテーショナル」だ。今季のPGAツアーにおいて、彼は終始フェデックスカップポイントで首位の座に立ち続け、最終的に2位で終えた。
「今年は5勝も挙げることができて、信じられないシーズンとなりました」とウッズ。「年間を通じてとてもファンタスティックだった。共に競い合った仲間から敬意を持って投票してもらえて、本当に素晴らしい気分だよ。とても謙虚な気持ちになります」
このほか、ウッズは11度目の受賞となるPGA オブ アメリカの最優秀選手賞にも選ばれ、平均スコア(68.985)に対して贈られる9度目のバードントロフィーを手にしたほか、年間最多賞金獲得選手に与えられるアーノルド・パーマー賞(賞金総額8.533,439ドル)でも10度目の受賞を果たした。
プロ通算79勝を挙げたウッズは、来たる2013-14シーズンを、サム・スニードの持つPGAツアー最多勝利の82勝へ、あと3勝で迎えることとなる。
またウッズは、マット・クーチャー、フィル・ミケルソン、アダム・スコット(オーストリア)、ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)らをおさえ、ジャック・二クラス・トロフィーも受賞する模様だ。
ジョーダン・スピース
昨秋プロに転向したばかりの20歳のスピースは、PGAツアーでの実績がないまっさらな状態で2013年シーズンを迎えた。彼は1931年にサンタモニカオープンでラフル・グルダヒが19歳8か月と3日で樹立した、PGAツアー最年少優勝記録以来となる、19歳11か月と18日の若さでジョンディアクラシックを制覇した。
今シーズンのスピースは23試合に出場して、スネデカー、ハースと並んで最多となる9度のトップ10フィニッシュを果たした。プエルトリコオープン、ウィンダム選手権、そしてザ・ツアー選手権では2位に入った。また20年の歴史を持つフェデックスカップでは、20歳1カ月と26日という最年少記録で7位に入った。「身に余る光栄です」とスピース。「PGAツアーのルーキーとして、とても素晴らしい1年を送ることができました」。
キャリア初の公式戦となった1月のファーマーズ・インシュランスオープンで予選落ちし、世界ゴルフランキング810位からスタートを切ったスピースは、最終的に21位まで順位を上げてきた。
9月4日、スピースはキャプテン選出枠でプレジデンツカップのアメリカチーム入りも果たした。プレジデンツカップは来週、オハイオ州ダブリンのミュアフィールドGCで開催される。
2013年その他の受賞選手
2013年シーズン最終戦の「ザ・ツアー選手権 presented by コカ・コーラ」を制したヘンリック・ステンソンが、フェデックスカップを制した。スティーブ・ストリッカーが平均スコア (68.945)でバイロン・ネルソン賞を受賞した。またピーター・ジェイコブセンは、その年のチャリティ活動や協賛の分野で最も貢献した選手に贈られる、ペイン・スチュワート賞を受賞した。