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ウッズは準々決勝敗退もマキロイに完勝 注目マッチを制す

◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ マッチプレー 4日目(29日)◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)

注目度は大会史上最高ともいえるマッチは、レジェンドが意地を見せた。グループステージを突破した16人による決勝トーナメント1回戦。タイガー・ウッズロリー・マキロイ(北アイルランド)を2&1(1ホールを残して2アップ)で下した。43歳は直後の準々決勝でルーカス・ビェルレガード(デンマーク)に敗れたが、大会を5位タイで終えた。

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土曜日の午前は曇り空、にわか雨のコンディションにも関わらず、大ギャラリーが詰めかけた。屈指の好マッチはウッズが序盤から優勢に進めた。前半5番からの2連続バーディで、前日まで3戦全勝としていたマキロイに2アップ。「ロリーは直近の3マッチでまだリードされていなかったと聞いたから、勢いづきたかった」。後半10番でライバルが痛恨の3パットボギーとしたことで、一時は3アップとした。

ストローク戦でふたりが同組でプレーしたのは過去18ラウンドある。昨年9月、ウッズが5年ぶりの復活優勝を遂げた「ツアー選手権」を含め、各ラウンドの直接対決ではウッズが9勝(マキロイ6勝)と上回っていた。

「ショットで争うマッチになると思っていた。ここに来るまで良いプレーをしていたし、ロリーは今年ずっと調子が悪くない。ショットでついて行って、いくつかパットを決められたらと考えていた」。風速10m/sの強風が吹くコンディションで、互いのバーディは2つずつ。ウッズは目下、ツアーで平均飛距離4位(312.3yd)のマキロイを相手に、ともに1Wを握った7ホールのうち3ホールでオーバードライブを見せ、「ロリーはパットが全然入らなかった」という相手のスキにもつけこんだ。

午後の準々決勝では欧州ツアー2勝の新鋭、ビェルレガードに逆転負けした。1アップで迎えた後半16番(パー5)で10mのイーグルパットを決められて追いつかれ、18番で1.5mのパーパットを外して万事休す。「カップの左側を狙ったが、ボールは左に曲がってしまった。(ホールをとられた直後に)打ち直してみたけれど、同じことだった」と肩を落とした。一方で、「風が吹き荒れる簡単ではないコンディションで、彼は良いショットを打っていた」と相手を讃えた。

6年ぶりの出場となった今大会で、4人1組で総当たり戦を行うグループステージはウッズにとって初体験だった。4日間で5マッチ、計86ホールを回って見せつけた存在感。2週後に迫った今季メジャー初戦「マスターズ」への最終調整に入る。(テキサス州オースティン/桂川洋一)

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