小平智はプロギアの改良1Wに好感触
2018年 CIMBクラシック
期間:10/11〜10/14 場所:TPCクアラルンプール(マレーシア)
小平智はキム・シウーと“あの時”以来の同組「これがオレのゴルフ…」
◇米国男子◇CIMBクラシック 3日目(13日)◇TPCクアラルンプール(マレーシア)◇7005yd(パー72)
5アンダーの36位タイから出た小平智は7バーディ、5ボギーの「70」で回り、通算7アンダーの38位タイに後退した。上位進出を逃したが、「ここ最近では一番気持ちよかった」と復調の糸口を見出した。
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4Iで2オンに成功した前半5番(パー5)で勢いづいた小平は、7番までに3連続バーディを決めた。第1打をグリーン手前のバンカーに入れて“目玉”となった8番(パー3)から4連続ボギーで後退しながら、12番から2連続バーディを奪取。左サイドに池が構える16番(318yd)では、1Wで花道まで運ぶ積極策を取ってバーディとした。
前日の居残り練習で「軸がぶれていた」ことに気づいた。修正を施している最中で、「クラブが長くなると、まだリズムを取りづらい」という課題がまだ残る。右の池に打ち込んだ10番(パー5)の1Wショット、フェアウェイからダフらせた18番(パー5)の第2打などがミスの代表例。道のりは長いが「ボギーが多かったですけど、ショットが良かったので。バーディが獲れるなという感じがあった。『これがおれのゴルフだ』…と(笑)。感覚はすごく良い」と言えるほどになった。
この日はツアーを代表する若手実力者のふたりとプレーした。前シーズンをポイントランク12位で終えた25歳のキャメロン・スミス(オーストラリア)、2017年「ザ・プレーヤーズ選手権」など通算2勝、23歳のキム・シウー(韓国)。
小平が4月「RBCヘリテージ」でPGAツアー初優勝を遂げたとき、プレーオフで争ったのがキムだった。「初めて1ラウンドを一緒に回った。すごく思い切りもいい選手。年下でも、こっちでは彼は先輩。学べるところが多いし、ナイスガイ」。ツアー本格参戦後は、各会場近くのオススメの韓国料理店を教えてもらうこともあるという。13番で強烈な下りの4mのバーディパットを繊細に決めた瞬間、キムから思わずタッチを求められた。
最終ラウンドも実戦でのスイング構築に励むつもり。「これを固めていくだけ。しっかりやりたいです」と日曜日を見据えた。(マレーシア・クアラルンプール/桂川洋一)