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ランクトップで最終戦出場が決定 デシャンボーは父も“ワンレングス”

◇米国男子◇デルテクノロジーズ選手権 最終日(3日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇7342yd(パー71)

ブライソン・デシャンボーが混戦を抜け出し、通算16アンダーで大会を制した。前週「ザ・ノーザントラスト」に続くプレーオフシリーズ2週連続優勝を遂げた。“ゴルフ科学者”の異名を持つ24歳は、フェデックスカップポイントレースで2位ダスティン・ジョンソンに2328pt差つけ、初の年間王者に前進した。

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全4試合のプレーオフシリーズは、第3戦「BMW選手権」(ペンシルベニア州アロニミンクGC)終了後に蓄積ポイントをリセットし、最終戦「ツアー選手権」(ジョージア州イーストレイクGC)に出場する全30人が年間王者になる可能性を残す。とはいっても、デシャンボーはシリーズ2連勝で早くも最終戦をランク1位で迎えることが確定した。「まだタイトルは決まっていない。さらに統計的に言えば、次も勝つというのは、すごく難しいことだよ」と独特の言い回しで笑いを誘った。一方で、前年のジャスティン・トーマスを筆頭に、ここ5シーズンで、第2戦を制した3選手が年間王者に輝いたデータもある。「そうなったら本当に素晴らしいことだね」と、2連勝でさらに弾みをつけたことは間違いない。

大会3日目には「昔からの憧れ」というタイガー・ウッズと初の同組になり「63」を出した。「すごく楽しいラウンドだった」。2人の初対面は16年、2年に一度の欧米対抗戦「ライダーカップ」の会場。ともにプレーヤーとしての出場ではなかったが、下部ツアーで優勝したばかりで周囲から“変わり者”とされる自らをカートに乗せ、話をしてくれたウッズには感謝の念が強い。2人は4日に発表されるキャプテン推薦により、目前に迫った今年の大会に向けた米国選抜に入る可能性がある。

幼少期から物理好きの理論派。アイアンをすべて同じ長さ(37.5インチ)にしたときは、父にも「君は間違っている」と否定された。そんな父との関係は、いまは良好で「(父も)同じ長さのアイアンを使っているんだよ」と笑う。シーズン3勝は、今季最多タイの勝利数。世界ランキングは12位から7位に浮上した。「ぼくは、いま最高レベルのプレーをしている。自分が間違っていないって証明したい」。(マサチューセッツ州ノートン/林洋平)

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