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“生き残り”へ目安は15位 小平智「ひとつでも上に」

◇米国男子◇デルテクノロジーズ選手権 事前情報(30日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇7342yd(パー71)

小平智はフェデックスカップポイントランク85位でプレーオフ第2戦を迎えた。次戦「BMW選手権」(ペンシルベニア州アロニミンクGC)は、今大会終了後の同ランク70位以内に出場権が付与される。シーズンの“生き残り”をかけて、上位進出が求められる。

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プロアマ戦に出場できなかった開幕前日は、練習場で汗を流した。最高気温36℃の中、早朝から昼前にかけて打ち込みを中心に最終調整した。前2試合連続で予選落ちを喫しながら「調子は先週から決して悪くない。良い流れで打てるようになっているし、アイアンも本当に良くなっている」と前向きな言葉を並べた。

初出場になる大会のコース・TPCボストンは29日(水)までに18ホールのチェックを済ませた。「比較的、自分に向いているレイアウトだと思う」という。前年実績で難度の高かったイン3ホール(11、12、14番)なども待つが、「カギになりそうなホールは多くないけど、ハザードなどは気にしないといけない。全体的に横幅は狭くないし、ラフもそれほど長くない。(ティショットの)ポイントを絞ってしっかり狙っていけたら」と攻略法を思い描いた。

PGAツアーの試算では、第3戦に出場するために必要となるフェデックスカップポイントは、計818pt前後と想定されている。現在600ptの小平は今大会で15位以内に入るとこの条件をクリアする。ただこれは、今季出場した17試合の中で優勝した4月の「RBCヘリテージ」に続く好成績になる。

開幕前に予選突破を第一目標に掲げてきた、今季これまでの多くの試合とは状況が異なる。「やっぱり次に進みたい。ここで良い成績を残したい」。スタッツのほとんどで下位に沈みながら125ydから150ydのショット精度(カップまで残した平均距離)はツアー全体の2位につける。総飛距離の短いパー71で、自身の武器が生きる可能性はある。「今回は上にいくしかない。ひとつでも上に」と腹をくくった。(マサチューセッツ州ノートン/林洋平)

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