松山英樹 開幕2日前の不安「すごく悪くなった」
2018年 全英オープン
期間:07/19〜07/22 場所:カーヌスティ(スコットランド)
キャディバッグにスコッチを 市原弘大の全英用のお守り
◇メジャー第3戦◇全英オープン 事前情報(17日)◇カーヌスティ(スコットランド)◇7402yd(パー71)
相棒との約束の場所に、市原弘大はたどり着いた。日本ツアーでの戦いに一区切りをつけ、大会前週の13日(金)に臼井泰仁キャディらと英国入り。2年ぶり3回目の出場となる「全英オープン」には、キャディバッグにある“秘密グッズ”を忍ばせていて…。
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前回出場した2016年大会(ロイヤルトルゥーン)では予選を通過して思わず涙した36歳は、今大会もリラックスムードで調整中。コースの近所の家をレンタルし、小林正則、時松隆光、川村昌弘らと連日練習ラウンドを行っている。ボールを軽やかに弾ませるフェアウェイを確かめながら、「1Wでラフに行くのと、5Wで転がるのとで飛距離があまり変わらない」と実感。グリーン周りでは「遊び感覚で」と、長尺パターを積極的に使って感覚を養い、攻略イメージを膨らませている。
アジアンツアーでの下積み経験も長く、海外生活はお手の物。今大会終了後は米国に飛び、2週後の「WGCブリヂストン招待」(オハイオ州ファイヤーストーンCC)への準備を進めるつもりだ。
6月の「日本ツアー選手権森ビル杯」で悲願の初勝利を飾り、今大会の出場を決めた。同大会で起用した臼井キャディは、昨年から宮城県内で父が経営する水産加工会社で勤務。2季ぶりにスポットでタッグを組み、大願を成就させた。憧れのカーヌスティで再度、バッグを任された臼井さんは「“有給休暇”ということで来ました。僕にとっては夢の続きです」と笑う。
ふたりが「今週の“お守り”」としているのが、キャディバッグにしまっているゴルフボール大の酒瓶だ。『オールド・セントアンドリュース』という名のスコッチを、ここに来るまでにエジンバラ城の土産店で買った。「『大たたきして、どうでもよくなったら飲むか』というくらいのつもりで」。自然にならい、英国ゴルフの伝統にも則ってプレーする?(スコットランド・カーヌスティ/桂川洋一)