全米OPの勝敗はショートゲームが握る カギは『世界で最も短いパー5』
2018年 全米オープン
期間:06/14〜06/17 場所:シネコック・ヒルズGC(ニューヨーク州)
優勝予想11番手 松山英樹は6度目全米OPに入念調整
◇メジャー第2戦◇全米オープン 事前情報(11日)◇シネコック・ヒルズGC(ニューヨーク州)◇7440yd(パー70)
悲願のメジャー初制覇を目指す松山英樹は練習場での調整に終始。9日(土)から前日(10日)まで2日続けて小平智とともに18ホールの練習ラウンドを行い、初めて回るコースをチェックしてきた。6度目の「全米オープン」に向け状態を仕上げていく。
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昼過ぎにコースに入った松山はドライビングレンジでリラックスした表情。1Wやアイアンショットの練習に励むと、テレビ解説を務める日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長の激励に笑顔で談笑した。強い風の中、4時間ほどの調整を終えてコースを後にした。
今季はいまだ未勝利でフェデックスカップランク75位も、世界からの期待は変わらず高い。大会の公式パンフレットでは注目すべき9選手にタイガー・ウッズらとともに紹介され、PGAツアーのパワーランキング(優勝予想番付)では世界ランク4位のジョーダン・スピースらを差し置き11番手。前年2位になったことや、直近2試合でトップ20入りと上向きな成績を評価され、今季未勝利選手の中では3番目に高い順位になった。
さらに米国の全国紙USA TODAYの記者が順位付けしたパワーランキングでも同じく11番手。傾斜の激しいグリーンでボールが転がり落ちたときの対処が勝敗を分けるリンクスコース。2シーズン前に全体95位、昨季全体24位だったストローク・ゲインド・アラウンド・ザ・グリーン(アプローチのスコア貢献度/グリーンエッジから30yd以内の全ショット)が今季7位にあがっている、と評された。
日本人男子初のメジャー獲りへの挑戦。今年もまた、優勝候補の一人として3日後に開幕を迎える。(ニューヨーク州・サウサンプトン/林洋平)