「全米オープン」予選ラウンド組合せ
2018年 全米オープン
期間:06/14〜06/17 場所:シネコック・ヒルズGC(ニューヨーク州)
歴史はどう変わっていた?全米オープンのプレーオフが最初から2ホールだったなら…
2018/06/12 17:20
全米ゴルフ協会(USGA)は「全米オープン」のプレーオフを従来の18ホールから2ホールへと短縮した。2ホールを終えて決着のつかない場合は、サドンデスに突入する。フォーマット変更が発表されたことで、視聴者たちが月曜日に会社を休むことはなくなる。
しかし、123年にわたり18ホールのプレーオフを行い、うち5回は36ホール、1回は72ホールで優勝者を決めた。この歴史深いオープンが、コインを投げて勝者を決めるかのように、短縮された方式を採用したことはとても残念に思えた。
<< 下に続く >>
そして、一つの疑問が湧いた。仮に昔から2ホールのプレーオフで行われていたら、どのように歴史は変わっていたのか。1929年のウィングドフットで36ホールの末、ボビー・ジョーンズがアル・エスピノーサを23打差で下す代わりに、エスピノーサが2ホールのプレーオフを制しトロフィーを掲げていたら…。エスピノーサは1年後にグランドスラムを達成し、敗れたジョーンズによって「マスターズ」が誕生することはなかったかもしれない。
これまで行われた33回のプレーオフを調べてみると、15回は別の王者が誕生していたことが判明した。以下は、これまで「全米オープン」で行われた全33回のプレーオフの結果と、新しい2ホールの合計スコア方式だった場合、どのような影響をもたらしていたかのリストである。(※は新方式だった場合、王者が変わることを意味する
文:ダニエル・ジェンキンス
(米国ゴルフダイジェスト誌2018年6月号掲載)
年 | 上段/事実 下段/新方式 |
---|---|
2008 | T.ウッズが19ホール目にR.メディエートに勝利 ウッズが2ホールで勝利 |
2001※ | R.グーセンがM.ブルックスに勝利 ブルックスが3ホール目に勝利 |
1994※ | E.エルスが20ホール目でL.ロバーツに勝利 ロバーツが2ホールで勝利 |
1991 | P.スチュワートがS.シンプソンに勝利 スチュワートが2ホールで勝利 |
1990 | H.アーウィンが19ホール目にM.ドナルドに勝利 4ホール目でアーウィンが勝利 |
1988 | C.ストレンジがN.ファルドに勝利 3ホール目でストレンジが勝利 |
1984 | F.ゼラーがG.ノーマンに勝利 ゼラーが2ホールで勝利 |
1975 | L.グラハムがJ.マハフィーに勝利 グラハムが2ホールで勝利 |
1971 | L.トレビノがJ.ニクラスに勝利 3ホール目でトレビノが勝利 |
1966※ | B.キャスパーがA.パーマーに勝利 4ホール目でパーマーが勝利 |
1965 | G.プレーヤーがK.ネーグルに勝利 プレーヤーが2ホールで勝利 |
1963※ | J.ボロスがJ.キューピットとA.パーマーに勝利 キューピットが2ホールで勝利 |
1962 | J.ニクラスがA.パーマーに勝利 ニクラスが2ホールで勝利 |
1957 | D.メイヤーがC.ミドルコフに勝利 5ホール目でメイヤーが勝利 |
1955 | J.フレックがB.ホーガンに勝利 5ホール目でフレックが勝利 |
1950※ | B.ホーガンがL.マングラムとG.ファジオに勝利 マングラムが2ホールで勝利 |
1947※ | L.ウォーシャムがS.スニードに勝利 スニードが2ホールで勝利 |
1946※ | 36ホールの末、L.マングラムがV.ゲッツィとB.ネルソンに勝利 ゲッツィが2ホールで勝利 |
1940 | L.リトルがG.サラゼンに勝利 リトルが2ホールで勝利 |
1939※ | B.ネルソンがC.ウッドとD.シュートに勝利 5ホール目でウッドが勝利 |
1931※ | 72ホールでB.バークがG.ボンエルムに勝利 ボンエルムが2ホールで勝利 |
1929※ | 36ホールの末、B.ジョーンズがA.エスピノーサに勝利 エスピノーサが2ホールで勝利 |
1928※ | 36ホールの末、J.ファレルがB.ジョーンズに勝利 ジョーンズが2ホールで勝利 |
1927 | T.アーマーがH.クーパーに勝利 アーマーが2ホールで勝利 |
1925※ | 36ホールの末、W.マクファーレンがB.ジョーンズに勝利 ジョーンズが2ホールで勝利 |
1923※ | B.ジョーンズがB.クラックシャンクに勝利 3ホール目でクラックシャンクが勝利 |
1919 | W.ヘーゲンがM.ブレイディに勝利 ヘーゲンが2ホールで勝利 |
1913※ | F.ウィメットがH.バードンとT.レイに勝利 6ホール目でバードンがウィメットに勝利 |
1911 | J.マクダーモットがM.ブレイディとG.シンプソンに勝利 5ホール目でマクダーモットがブレイディに勝利 |
1910 | A.スミスがJ.マクダーモットとM.スミスに勝利 3ホール目でアレックス・スミスがマクドナルド・スミスに勝利 |
1908 | F.マクロードがW.スミスに勝利 3ホール目でマクロードの勝利 |
1903 | W.アンダーソンがD.ブラウンに勝利 3ホール目でアンダーソンが勝利 |
1901※ | W.アンダーソンがA.スミスに勝利 4ホール目でスミスが勝利 |
あなたにおすすめ
ブラインドホールで、まさかの打ち込み・打ち込まれ!!ゴルファー保険でいつのプレーも安心補償!