初メジャーに心躍る秋吉翔太。まずは予選通過を目指す

◇メジャー第2戦◇全米オープン 事前情報（11日）◇シネコック・ヒルズGC（ニューヨーク州）◇7440yd（パー70）

憧れの舞台に夢は膨らむ。27歳の秋吉翔太は初出場になるメジャー開幕を3日後に控え、「アメリカの試合はスケールが違う」と心を躍らせた。

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この日、同じく初出場の星野陸也との練習ラウンドを行った。「ラフに入ったら厳しいけどフェアウェイは広いしチャンスはあるかと」。前日は松山英樹、小平智と18ホールをチェックし、「ショートゲームとか本当にうまかった」と2人の小技に舌を巻いた。

コース環境はさることながら、はるか遠い存在だったスター選手たちが目の前にいる状況。ドライビングレンジではタイガー・ウッズやジョーダン・スピースと遭遇。幼少期に国内ツアー「ダンロップフェニックス」を観戦して以来、2度目の“生ウッズ”。「緊張っていう感じではないけど。ほかにもリッキーがいたり。スピースや（ジャスティン）トーマスは僕より年下なのにね」という。

謙虚な姿勢は崩さないが、勢いだけは誰にも負けない。5月21日に日本で行われた予選会を突破して今大会の出場権を獲得。さらに同週の国内ツアー「～全英への道～ミズノオープン at ザ・ロイヤルGC」では初優勝を遂げ、7月の「全英オープン」（スコットランド・カーヌスティ）出場権も得た。「人生が変わりましたよ」と振り返る。

「ミズノはフェアウェイが狭かったし、本当に厳しかった。だから、粘り強く戦うのは苦手じゃないですよ」。大会3日目には国内最長8000yd超えのセッティングになった「ミズノオープン」を通算1アンダーで制しただけに、我慢比べになりそうな今大会を前にしても自信を漂わせる。

「夢がありますよね。ビッグマネーも狙えるし、世界ランキングだって一気に浮上するチャンスがある。アメリカンドリームをつかみたい」。1カ月前は想像すらしていなかった舞台。現在183位の世界ランクを浮上させ、例年同ランク100位以内に付与される8月「全米プロゴルフ選手権」（ミズーリ州・ベルーフCC）の出場権も見据えている。（ニューヨーク州・サウサンプトン／林洋平）