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2018年 ザ・メモリアルトーナメント
期間:05/31〜06/03 場所:ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)

終盤6ホールで5つ挽回 池田勇太は滑り込みで予選通過

◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 2日目(1日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7392yd(パー72)

最終ホールのバーディにキャディと2人、安堵の笑みがこぼれた。102位から出た池田勇太は「68」で回り、通算イーブンパーの69位タイに浮上した。最後の6ホールで5つスコアを伸ばす猛追で、カットライン上で決勝ラウンドに滑り込んだ。

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最終組から出て4オーバーで迎えた前半18番。2m弱のボギーパットを残したところで悪天候により1時間23分の中断に入った。「ちょっと休憩して気持ちが落ち着いたのが良かった。そこでカットラインを確認して、イーブンを目指そうと」。

再開後に18番をボギーにとどめバックナインに入ると、反撃は後半4番(パー3)から始まった。ティショットを2mに絡めてバーディを奪い、続く5番(パー5)は残り226ydからの2打目をピン右3mにピタリと止めた。着実に沈めて今大会2つ目のイーグルを奪うと、7番(パー5)もバーディとし、通算1オーバーまで盛り返した。

最終局面では“外せば終わる”パットを入れ続けた。8番(パー3)は激しい傾斜の手前ラフから3mに寄せ、ボギーを回避した。最終9番は上りの4mのスライスラインを残して「ショートさえしなければ決められる」とパターで流し込み「終盤は自分でもハラハラドキドキだったよ」と緊張の糸をほどいた。

怒涛の巻き返しの裏には、今大会で相棒を務めるハウスキャディの存在もある。「コースを知っている人に任せた方が良いもん」と当地を熟知するジェイドさんを起用。池田のショットがグリーンを外れると悔しがり、ラインを的確に指示。中断中に「5つ伸ばそう」と言った池田には「いや、6つだ」とさらに発破をかけた。池田は「彼もそういう(予選通過の)気持ちだった。顔を見ていたらわかるよな、そういうときって。絶対良い方向にいくよね。日本に連れて帰りたいよ」と笑った。

海を渡るたびに打ちのめされた。今季6度目の米ツアー出場でシーズン初の予選ラウンド突破になった。「こういうコースと舞台で、きょうはすごく意味があると思う」と前を向いた。

ホールアウトは午後8時20分。最後に滑り込み、MDF(最終ラウンドの出場人数制限)による“セカンドカット”がある3日目は1組目で1人のラウンドになった。ティオフ時刻は午前7時30分。「あすは2時間で回っちゃおうかな。って、もうこんな時間じゃん。こういう日はとりあえず一杯やって寝るんだな」とおどけてみせた。(オハイオ州ダブリン/林洋平)

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