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2018年 AT&Tバイロン・ネルソン選手権
期間:05/17〜05/20 場所:トリニティフォレストGC(テキサス州)

初優勝のルーキー・ワイズ 目指すのは若きタレントたち

◇米国男子◇AT&Tバイロン・ネルソン 最終日(20日)◇トリニティフォレストGC(テキサス州)◇7380yd(パー71)

アーロン・ワイズが“スーパールーキー”の力を証明した。3日目を終えて首位タイで並んでいたマーク・レイシュマン(オーストラリア)との争いで、6バーディ、ノーボギー「65」をマーク。通算23アンダーというスコアは、50回の歴史を持つ大会の最多アンダーパー記録となった。

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大雨のため4時間遅れのスタートとなり、ホールアウトしたのは夕闇の中。7番からの4連続バーディで後続を突き放したワイズは、最終18番で20cmのウィニングパットを沈めてガッツポーズを作った。「最高の気分」。あどけない顔で、平均300yd超の飛距離と屈指のバーディ率(1ラウンドあたり4.12バーディ/ツアー全体で14位)を誇る。雨で重くなったコースで得意の1Wを振り切り、初々しさいっぱいにクリスタルのトロフィを掲げた。

南アフリカ・ケープタウンで生まれ、3歳から米国で育った。オレゴン大時代の2015年末、オーストラリアで行われたアマチュアの大会を制し、早期のプロ転向を心に決めた。

2016年にはNCAA(全米大学体育協会)ゴルフ選手権の個人戦を制し、チームには初の団体戦優勝をもたらした。その一方では、PGAツアー・カナダ(マッケンジーツアー)で優勝。昨年には下部ウェブドットコムツアーで1勝し、賞金ランキング18位に入って今季のPGAツアーの出場権を手に入れた。

来月21日に誕生日を迎えてもまだ22歳。「若いときにスケジュールを組み立てて、大きな試合に出られるようになったのは大きい。ジョーダン・スピースロリー・マキロイジャスティン・トーマスらは24、25歳にしてたくさんの試合に勝って、絶頂期とも言える経験をしている。それは僕にとっても目指すべき良い例だ」。2週前の「ウェルズファーゴ選手権」でジェイソン・デイ(オーストラリア)に敗れて2位に終わった経験もすぐに生かし、若き逸材が階段を上った。(テキサス州ダラス/桂川洋一)

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