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2018年 WGCメキシコ選手権
期間:03/01〜03/04 場所:チャプルテペクGC(メキシコ)

池田勇太「帰ろうと思った」ボギー先行から意地の「68」

◇世界選手権シリーズ◇WGCメキシコ選手権 3日目(3日)◇チャプルテペクGC (メキシコ)◇7330yd(パー71)

意気消沈ムードをなんとか打ち破った。5オーバーの56位タイから出た池田勇太は開始4ホールで2ボギーをたたいてから、5バーディを奪って「68」をマーク。通算2オーバーの46位タイに順位を上げた。

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インスタートの“裏街道”の出だし、10番でボギーをたたいた池田は「もう帰ろうと思った」といきなりガッカリ。「ティショットもセカンドも完ぺきだったのに…」と風に馴染めず、第2打をピンに近い左サイドのラフに外して憮然とした。13番(パー3)では1mのパーパットを外してさらに後退した。

「14番も(3mの)バーディチャンスにつけて『入った』と思ったのが外れ、もうダメかなと思った。15番(パー5)もイーグルパットが入らず…なんかムズムズしてやっていた」。気持ちが晴れないままプレーを続け、我慢が実ったのは中盤。3mを沈めた17番(パー3)のほか後半4番、6番(パー5)でバーディ。さらに最終9番では残り132ydからの第2打で、ピン奥からバックスピンでピンそばに戻してバーディフィニッシュを決めた。

2年連続の出場で「68」は当地での自身ベストスコア。前日まではポアナ芝のグリーンとショットの距離感に苦しめられたが、「ショットの調子はそんなに変わらない。バーディチャンスを多く作れた。パッティングは短いのも外したけれど、徐々に“気持ちが悪い距離”を残さずに沈めて、次のホールに行けたと思う」と納得した。

上位争いは難しい状況とはいえ、現在世界ランキング48位の池田にとって最終日は気の抜けない一日になる。2週後の米ツアー「アーノルド・パーマー招待」(フロリダ州ベイヒルクラブ&ロッジ)出場を見据え、今大会を終えた時点での50位以内の確保が目標のひとつ。「スタートからバーディを取りまくって、いいスコアを出して上がる。そうしたらアメリカに行く気持ちになる。そのために、きっかけを作れたのは良かった」と気合を入れなおした。(メキシコ・メキシコシティ/桂川洋一)

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