5年ぶり通算80勝 タイガー・ウッズ“復活”への軌跡
【速報】ウッズは耐えて1オーバー「悪くはない」
◇米国男子◇ジェネシスオープン 初日(15日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)
今季2戦目を迎えたタイガー・ウッズは、午前スタートの初日を5バーディ、4ボギー1ダブルボギーの1オーバー「72」でホールアウト。「悪くはない。愚かなボギーを叩いたけど、全体としてはよく耐えたし、スコアを作れた」と、前を向いた。
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スタートホールの10番(315yd/パー4)は、グリーンの縦幅が狭く、周囲をバンカーが取り囲む、世界で最も有名なパー4の1つ。ウッズはティショットをフェアウェイ左サイドに刻むと、2打目をウェッジで2.5mにつけてバーディ奪取。同組のロリー・マキロイ(北アイルランド)は手前バンカーからチップイン、ジャスティン・トーマスも2打目を80cmにつけて組の全員がバーディとする幸先のよい幕開けだった。
だが、続く11番でウッズは1Wショットを右にふかし、球は大きなユーカリの木になってロストボールとなる不運。打ち直しの3打目をフェアウェイに置いたが、結局5オン1パットのダブルボギーとオーバーパーに転落した。
続く12番でも1Wを右に曲げてボギーとして2オーバー。だが、「なんとかこれを良い方向に持っていこう」と切り替えたウッズは、13番バーディ、15番ボギー、17番バーディと1オーバーで折り返し、後半1番(パー5)で2オンから2m強のバーディパットを沈めてイーブンパーへ。「あの難しいパットを決めたおかげで耐えられた」と振り返った。
中盤に入って1Wショットはフェアウェイをとらえはじめたが、7番ではフェアウェイからショートアイアンでグリーンを外すなど、まだミスショットも散見された。最終9番は1Wショットを右隣の10番ホールのフェアウェイバンカーに打ち込んだが、2打目をピン奥カラーまで運んでパーセーブするなど、泥臭くスコアをまとめた。
「誰も良いスコアを出していない。とても難しい。グリーンは硬いし、最後の4、5、6ホールはみんなで話していたけど、グリーンもポアナっぽさを増して跳ねるようになってきた。短いパットも簡単じゃない。2打目をウェッジで打てるホールがあったり、パー5も2打で届くけど、全体としてはとても忍耐強くないといけない」とウッズ。
午後組はまだプレー中だが、首位は現状4アンダー。ウッズの順位は70位台だが、巻き返しのチャンスはおおいに残されている。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/今岡涼太)