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復帰戦のウッズが「69」 同組トーマスをアウトドライブ

◇米国男子(ツアー外競技)◇ヒーローワールドチャレンジ 初日(30日)◇アルバニーGC(バハマ)◇7302yd(パー72)

自身のホスト大会で約9カ月ぶりに戦線復帰したタイガー・ウッズは5バーディ、2ボギーの「69」をマークした。3アンダーとして首位に3打差の8位タイ。18人が出場する4日間大会でまずまずの滑り出しを見せた。

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精鋭ぞろいのフィールドでも、注がれる視線は比べ物にならない。テレビ中継局はこの日、キャリアで4度目の腰の手術からのカムバック戦となったウッズに、朝の練習中から密着。画面の下にはティオフまでの残り時間を示すタイマーを表示させた。

注目のスタートからウッズは好プレーを見せた。1番でいきなり同組の昨季年間王者、ジャスティン・トーマスを1Wでアウトドライブ。3番(パー5)では向かい風を2Iで切り裂き、2オンに成功して最初のバーディを決めると、4番で6mをパットでねじ込んでパーを拾い、ガッツポーズを見せた。

後半10番では残り158ydの第2打を7Iで弾道を抑えて打ち、ピンそば2mにつけてバーディ。5mを沈めた13番からは2連続としてスコアを伸ばした。同組でプレーした「全米プロ」覇者のジャスティン・トーマスは「僕だったら1カ月半もプレーしないと、なまってしまう。彼ほど(の間隔が空くと)となると信じられないけれど、それでも良いプレーをしていた」と、ブランクを感じさせないラウンドに感嘆した。

ホールアウト後、インタビューに「この日のラウンドをひとことで言うと?」と問われたウッズは、「3つでもいいかい? Up and Down――パットでバーディをたくさん取れたけれど、パー5でいいプレーができなかった」と答えた。

「最初のラウンドで良いプレーができただけでなく、まだトップと3打差にいる。10カ月ぶりのプレーでこの位置はいい気分だ」と満足感も示した。1年3カ月ぶりの復帰となった前年大会も指摘されたアプローチの不振については、この日も9番(パー5)などでウェッジのミスが出た。特に逆目の芝からの対処に問題があるというが、「パー5で2つのボギーをたたくことなく、しっかりプレーできていればトップに並べたと思う。あしたは小さなミスをなくしていければ」と笑顔で話した。

「今朝、僕を支えてくれて、きょうのラウンドをプレーするチャンスを与えてくれたすべての人々に感謝したんだ」とウッズ。たび重なる手術に、飲酒(または薬物)運転の容疑による逮捕などプライベートでのトラブルでも世間を騒がせた“Up and Down”のキャリアはまだ終わっていない。復活への道を――まずは多くの人がそう期待できるラウンドになった。(バハマ・アルバニー/桂川洋一)

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