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石川遼が喪失したPGAツアーカード 再び手に入れるルートとは?

◇米国男子下部・入れ替え戦最終戦◇ウェブドットコムツアー選手権◇アトランティックビーチCC(フロリダ州)◇6849yd(パー71)

入れ替え戦の賞金ランクで31位になった石川遼は2013年から本格参戦したPGAのツアーカードを失った。「シード権」の意味にあたるツアーカードは、翌シーズンのツアーへの優先出場権を示すもので、世界のトップの舞台で戦う選手という証しでもある。

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現在のPGAツアーは、レギュラーシーズンのフェデックスカップランク125位までに翌シーズンのシード権を付与している。同ランク150位までの選手は「準シード権」とでもいうべき、一段優先度の低い出場権。今季の石川はこの準シードを下回る同ランク175位で終了した。

PGAツアーによると、来季の石川は出場できても、主催者推薦などの数試合に限られる見通しだ。主催者推薦は年間で上限7試合。石川は、この限られた数試合で、今季レギュラーシーズン終了時のフェデックスカップランク150位以上のポイント(269pt)を獲得できると、「スペシャルテンポラリーメンバー」という資格で、来季の出場上限が解除される。

そうなれば、来季のレギュラーシーズン終了時にランク125位(今季は365.252pt)に入ることで、翌シーズンのツアーカードを手にできる。しかし、このポイントはメジャーなどを除く通常の試合で単独2位になっても届かない数字だ。実際、今季海外ツアーにスポット参戦を続けた谷原秀人は、ポイント配分の高い世界選手権シリーズ「WGCデルテクノロジーズ マッチプレー」で4位に入るなどの活躍を見せたが、来季のツアーカード獲得には及ばなかった。

そもそも石川は、日本ツアーを主戦場としていた2012年にスポット参戦した「プエルトリコオープン」で2位に入って、「スペシャルテンポラリーメンバー」の資格で計18試合に出場し、翌13年のツアーカードを獲得していた。

ちなみに以上は、敢えて言うなら、推薦出場を前提とした“非正規ルート”。かつてPGAツアーは、QT(予選会)から直接出場権を獲得することも可能だったが、現在の“正規ルート”は下部のウェブドットコムツアー経由のみとなっている。

入れ替え戦の賞金ランク31位の石川は、同26~50位に付与される下部ツアー(2018年1月開幕)の出場権を獲得している。ここで来季賞金ランク25位以内に入れば、2018-19シーズンのツアーカードを獲得することが可能だ。同ランク25位以内を逃した場合でも、ランク75位以内であれば、今シーズン同様に入れ替え戦の出場資格は満たせる。(フロリダ州ジャクソンビル/林洋平)

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