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年間王者トーマスがスマホに記した「13の目標」詳細

◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7385yd(パー70)

年間5勝を挙げる活躍で自身初の年間王者に輝いた24歳のジャスティン・トーマス。2月下旬に今季の目標をスマートフォンに保存していたことがわかり、世界中でゴルフ界を席巻しつつある“新世代”らしさを印象付けた。その後、トーマスが公開したスマホ画面によると、目標は実に13項目に及んだ。彼の思考が垣間見えるので詳細を紹介しよう。

1.プレーオフ最終戦「ツアー選手権」に出場する

プレーオフ第3戦を終えたフェデックスカップランク30位までが最終戦への進出条件。トーマスは2位の好位置で2年連続の出場を果たし、悠々とノルマを達成した。

2.最低でも1勝はする

昨季まで通算1勝だった24歳からすれば、妥当な初期設定だったのだかもしれない。フタを開けてみればツアー最多の年間5勝をマーク。来季の設定は何勝に置くのだろう?

3.メジャーの最終日にラスト2組をプレーする

メジャーへの意識の強さがうかがえる設定の1つ。「全米オープン」では最終組を、メジャー初優勝を挙げた「全米プロ」では最終組の1組前を松山英樹と2人でプレーした。

4.メジャーで優勝する

シーズン最後のメジャー「全米プロ」で大願成就。2打差を追う最終日に「68」とし、通算8アンダーで逆転優勝を飾った。最終日同組だった松山英樹とのメジャー初タイトル争いは、いまも記憶に新しい。

5.プレジデンツカップに出場する

出場できるのはツアー実績に基づく独自のポイントランキング上位10人と、推薦者2人で計12人。トーマスは自動選出で決まる同ランク3位に入り、自身初となる米国選抜入りを果たした。

6.「ストローク・ゲインド・パッティング」+0.25以上

1Rあたりにグリーン上で稼いだスコアをツアー平均と比較した指標で、数値が高いほどパットがプレーに貢献したことになる。例えばあるホールにおける3mからの平均パット数が「1.6」だった場合、1パットで決めると「+0.6」を加算。平均を下回る2パットだと「-0.4」、3パットだと「-1.4」が差し引かれる。トーマスは全体47位にあたる「+0.289」でクリア。昨季は「-0.185」で全体131位だった。

7.「ストローク・ゲインド・ティtoグリーン」+1以上

ショットの貢献度を示す数値も「+1.330」で悠々とクリアした。これは1Rあたりのストローク数をツアー平均値と比較した「ストローク・ゲインド・トータル」から、「ストローク・ゲインド・パッティング」を差し引いたもの。トーマスの場合は1.618-0.289=1.33となり、松山英樹(+1.369)に次ぐ全体6位だった。

8.「オール・アラウンド」トップ10

スコア、パット、イーグル、バーディ、サンドセーブ、パーオン、ドライビングディスタンス、フェアウェイキープ8部門のスタッツ順位を合計したもの。トーマスは昨年39位から大きく順位を上げる6位でシーズンを終えた。

9.パー3、パー4、パー5の平均スコアをアンダーパー

パー5は「4.6」、パー4は「3.94」で平均スコアをアンダーパーとしたが、パー3のみ「3.04」とわずかにオーバー。パー3もクリアするには、あと12ストローク縮める必要があった。

10.「スクランブル率」トップ30以内

パーオンを逃したホールで、パーかそれより良いスコアで上がる確率を示した指標。アプローチとパットを含めたショートゲーム巧者がランキング上位に来ることが多い。トーマスは54位(60.39%)として達成を逃したが、昨季151位(55.56%)からは大きな進歩を遂げた。

11.出場試合の半数をトップ10で終える

プレーオフ4試合を2位、2位、7位、7位とし、今季24試合(マッチプレー戦をのぞく)の出場で12回のトップ10入り。この回数はジョーダン・スピースと並ぶツアー1位。

12.「平均ストローク」70以下

ツアー全体3位の「69.359」として自身初の60台を記録。昨季は「70.571」で全体47位だった。なお、今季60台を記録したのは「69.624」の松山英樹を含めて18人。1位はスピースの「68.846」だった。

13.ショートサイドには外さない

例えばピンがグリーンの右側に切られた際、グリーン面が狭い右サイド(この場合のショートサイド)にボールを外すとアプローチの落としどころが狭くなり、ピンに寄せにくくなる。達成したかどうかは不明だが、PGAのトッププロでも、基本的なマネジメントをしっかり書き留めているところが興味深い。

トーマスが公開したiPhone「メモ」アプリの画面によると、最終更新時間は2017年2月27日午後9時21分。「ホンダクラシック」で予選落ちに終わった翌週の月曜日で、その時点でトーマスはすでに3勝を挙げていたことから、少なくとも13番目の目標はシーズン中に書き足したのではないかと推測できる。

ウィークポイントを自覚しながら、目標を複数の具体的なスタッツ数値として、クリアの数に応じておのずとタイトルに近づいていけるよう、自身をマネジメントし続けていたトーマス。「達成」10項目、「未達」2項目、「不明」1項目―の結果なら、さぞかし満足度の高い年間王者ボーナスとなったにちがいない。

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