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年収は“12億円超” 松山英樹の4年目の進化を数字で見る

2017/09/26 11:30

松山英樹の米ツアー4年目が終了。獲得賞金は過去最高を記録した

◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7385yd(パー70)

松山英樹の米ツアー本格参戦4年目のシーズンが幕を閉じた。初年度の2013―14年シーズンから4季連続で最終戦の「ツアー選手権」に進出。自己最多となる年間3勝を挙げ、レギュラーシーズンをポイントランキングトップで終えた。プレーオフシリーズの失速で後退したものの、ランキング8位はキャリア最高位。獲得賞金は838万570ドルで全体4位。ポイントランク8位のフェデックスカップボーナス60万ドルを合算すると、898万570ドル(約10億797万円)をツアーで稼いだ。

PGAツアーのシーズン中に国内外の試合にも出場。昨秋の日本ツアー「日本オープン」、「三井住友VISA太平洋マスターズ」優勝の計8000万円、昨年12月にバハマで行われたツアー外競技「ヒーローワールドチャレンジ」優勝の100万ドル、今年7月にスポット参戦した欧州ツアー「アイルランドオープン」14位タイの8万4505ユーロを加えると、1年間で約12億1242万円を獲得した(契約スポンサー収入は含んでいない)。

昨シーズンよりも伸びた飛距離は松山の武器になっている

選手個々のプレーを追うPGAツアーの「ショットリンク」システムを元にしたデータによると、今季の松山の進化はまず、ティショットの飛距離アップにある。ドライビングディスタンスは前シーズンの294.5yd(全体65位)から303.3yd(全体26位)に伸びた。一方で、フェアウェイキープ率は62.04%(全体67位)から58.61%(全体121位)に後退した。シーズンを「良いときと悪いときの波が大きい」と振り返った要因のひとつは、ここにあるかもしれない。

ただ、ほかのトッププレーヤーに目を向けても、ドライビングディスタンス(DD)のスタッツが、フェアウェイキープ率(DAP)より優れているのは“トレンド”ではある。

ダスティン・ジョンソン DD 2位(315yd)/DAP 143位(56.97%)
ジャスティン・トーマス DD 8位(309.97yd)/DAP 162位(55.05%)
ジョーダン・スピース DD 75位(295.6yd)/DAP 101位(60%)
ジョン・ラーム(スペイン) DD 20位(305.8yd)/DAP 120位(58.66%)
ブルックス・ケプカ DD 7位(311.1yd)/DAP 154位(55.8%)

「飛ばして、曲げてもピンチを回避する。あるいは逆にチャンスにしてしまう」というダイナミックなプレーを彼らは展開しているようだ。

PGAツアーは松山のチッピング技術の向上に注目している

また、PGAツアーはプレーオフシリーズ中の資料で今季の松山について「グリーン周りからのあらゆる指標で向上を見せた」とし、チッピング技術のスタッツの変化に注目した。

アプローチのスコア貢献度(ストローク・ゲインド・アラウンドザグリーン)が前年95位(+0.015)から24位(+0.269)に向上。特にパーオンを逃して「ラフからのチッピング」を要求された際、パー以下で上がるスクランブリング率は53位(59.52%)から27位(62.1%)となった。

パット技術の独自指標であるストローク・ゲインド・パッティング(パットのスコア貢献度)は173位(-0.383)と、順位では4シーズンで最低だった(数字は-0.393の2014年が下回る)。松山自身、国内外で4勝した昨秋から年末にかけてはグリーン上での好調を実感した思いがある。それだけに当時の感覚を呼び覚ます作業が、新シーズンが始まっても続くだろう。(編集部・桂川洋一)

※タイトルと合計獲得賞金を修正加筆しました。

桂川洋一(かつらがわよういち)
1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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