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5勝のトーマスが年間王者に 盟友スピースを逆転

◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権 最終日(24日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7385yd(パー70)

年間王者のタイトルの行方は、最終ラウンドの経過とともに揺れ動いた。スタート時に首位にいたポール・ケーシー(イングランド)から、ジョーダン・スピースへ。最後は、今シーズンただひとり5勝を飾ったジャスティン・トーマスの手中に収まった。

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「きょうは本当に緊張していて、全米オープンの日曜日の朝のような気分だったんだ」。首位に5打差の4位から出たトーマスは前半を2バーディで折り返し、終盤16番から2連続バーディを決めてトップに並んだ。

最終18番(パー5)でバーディを決めきれず、最終戦優勝は同じ1993年生まれのザンダー・シャウフェレに譲ったが、単独2位で終えたことで、フェデックスカップポイントランキングを前週の2位から浮上させた。ライバルのジョーダン・スピースを逆転し、初のフェデックスカップチャンピオンの座に就いた。「終わってすぐにはフェデックスカップが誰のものになるか、分からなかったんだ。優勝を逃したと思ったからね。信じられないくらいの名誉だ」

昨秋開幕した2016-17年シーズンの確かな主役だった。昨年10月、マレーシアでの「CIMBクラシック」を2連覇。年明けのハワイシリーズで2連勝し、「ソニーオープンinハワイ」では第1ラウンドで「59」をたたき出した。春先以降に一時調子を落としたが、8月の「全米プロゴルフ選手権」でメジャー初優勝。ポイントランキング2位で入ったプレーオフシリーズでは、第2戦の「BMW選手権」でシーズン5勝目をマークした。

「一年を通じて良いプレーができたと思う。良い思い出や人生が変わる瞬間に恵まれた。この最後の試合もそうだ。トロフィに自分の名前が刻まれてうれしい。オフシーズンから本当に一生懸命練習してきた。特にアプローチやパッティングに力を注いで、ショートゲームが僕のゴルフをサポートしてくれた」

プレーオフはゼロ勝に終わったスピースも「今シーズンにはとても満足している。JT(トーマス)がフェデックスカップを獲ったのは良かったと思う。全米プロの優勝で彼の自信は確固たるものになったはずだ」と祝福した。(ジョージア州アトランタ/桂川洋一)

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