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「落ち込む状況だった」ショットに復調気配 石川遼が6週間ぶり実戦へ

◇米国男子◇ジョンディアクラシック 事前(11日)◇TPCディアラン(イリノイ州)◇7268yd(パー71)

公傷制度で出場できるのは今季4試合に迫る中、6週間ぶりに出場する石川遼。この間、数試合のスキップは「スケジューリングを立てたいというのもあった」と戦略的な意図もあったが、「自分でも落ち込むくらいの状況だった」というショットの不振も理由にあったという。

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「全米オープン」の予選会を終えて一時帰国した6月初旬。練習場でショットの打球が左右に散り、「思っていたよりも状態が悪い」とがく然とした。根本的な原因は、フェースの芯でボールをとらえられていないこと。そこをクリアにしないと次の課題にも進めない。「球を打ちに行く感覚だった。芯に当たるのが当然になると、それ以外の(ショットが曲がる)原因もわかる。けど、当たらないと気持ち悪さだけが残る」。

帰国前の連戦中では1Wもアイアンも微調整を加え続けたが、知らず知らずに陥ったスイングの不調の根は、想像以上に深かった。だから「結果ではなく、しっかり自分の球筋と向き合いたかった」と、試合の間隔が空くリスクを承知した上で、練習に専念する時間を設けた。

「まだミスヒットはあるけど、日本に帰ったときに比べると、だいぶ良くなっている。先週くらいから芯でとらえられる。やっと戻ってきた感じ」。開幕2日前の練習日に岩田寛と回った1ラウンドを含めて、計45ホールの練習ラウンドを行い、鋭いショットも出てきた。

目指す領域には遠いが、どん底からは抜け出した様子。「もっと練習をしていく。自分のやるべきことをやってきて、試合の中で学ぶこともあるはず」と視線を上げた。(イリノイ州シルビス/林洋平)

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