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午後組平均は「72.67」 池田勇太はイーブン「70」発進

◇米国男子◇ディーン&デルーカ招待 初日(25日)◇コロニアルCC(テキサス州)◇7209yd(パー70)

悔しさと満足感が入り混じる滑り出しだ。米ツアーにスポット参戦中の池田勇太は前半インを4バーディ、2ボギー、1ダブルボギーで折り返した後、後半9ホールはすべてパーを並べて「70」。イーブンパーの34位タイ、首位とは5打差で2日目を迎えることになった。

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インから出る最後の組でプレーした池田のティオフ時刻は午後1時39分。出だし10番で第2打をピンそば1.5mにつけ、昼下がりの“おはようバーディ”から、前半のスコアカードは、にぎやかなものになった。

11番(パー5)では、グリーン手前花道からの第3打は両足がバンカーという状況。ウェッジを短く持って器用にピンそば30cmに絡めて2連続バーディ発進としながら、続く12 番で4オン1パットのボギー。13番(パー3)で7Iでのティショットを手前の池に落とし、痛恨のダブルボギーをたたいた。

穏やかだった風は時間を追うごとに強くなり“午後組”を翻弄した。午前中にプレーを開始した選手の平均ストローク「70.49」に対し、午後の選手は「72.67」。その厳しいコンディション下で池田は、正確なショットでチャンスを作った。15番は6Iでピン奥4m、17番は7Iでピン左1m。いずれもアゲンストの風を読み切ってバーディを決めた。

練習日から警戒していた、芝が荒れやすいグリーン。後半アウトでは120人前後の選手がプレーした後のグリーンにまさに苦しめられた。3番で4m、6番で3m強、7番で2mのチャンスを生かせなかった。「3番も入ったと思ったのに。6番は打った瞬間にボールが跳ねた。7番はスライスすると思ったら、真っ直ぐ(カップの左を)抜けてしまったなあ」と悔いも残る。ただ、「耐えるゴルフになる」としていたアウト9ホールでスコアを落とさなかったことには「よく全部、パーで切り抜けた」と、全体を見渡してうなずいた。

上位発進はならなかったものの、挽回への手応えもある。「朝からアイアンがしっくりこなくて、前半は悩みながらやっていたが、後半に修正して打てるようになってきた」とショットに及第点をつけた。2日目は午前中にスタートできる。「グリーンはきょうよりは、はるかにキレイな状態だと思う。しっかりプレーしたい」。強い西日を浴びながら、落ち着き払った様子であすを見据えた。(テキサス州フォートワース/桂川洋一)

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