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「あれ?エキストラホールは?」池田勇太は執念の引き分け

◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ マッチプレー 初日(22日)◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)

池田勇太ライアン・ムーアとの予選ラウンド初戦で、引き分けを拾った。1ダウンで迎えた最終18番でバーディフィニッシュ。負ければ決勝ラウンド進出が遠のく最初のマッチをドローに持ち込んだ。

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「自分がバーディチャンスにつけて…相手がバーディを獲れば、降参するしかない」。土俵際のスーパーショットは、割り切った気持ちで放った。フェアウェイから残り132ydの第2打。フォローの風に乗せたウェッジでの一打は、ピン右手前1.5mにピタリ。丁寧にラインを読んで、パットもカップ真ん中から沈めてビハインドを消し去った。

苦笑いしたのはその直後。18ホールを終えてオールスクエアとし、延長戦に入るものと勘違い。今大会は、決着をつけるべく19ホール目に入るのは週末の決勝ラウンドだけ。「エキストラホールの心配をしていたのは無駄だった…」と恥ずかしそうに口元を緩めた。

アイアンショットの状態が「僕の中では“中”くらい」と、及第点を付けられる出来。「パットは悪くない。決して易しいコースじゃないので、ボギーも出る。バーディを獲れるところで獲れている。負けるよりはマシ」。一方で、終盤16番(パー5)で左に大きく曲げるミスが出た1Wショットには厳しく、ラウンド後はドライビングレンジに直行し修正を施した。

2日目の相手は、世界ランキング6位のジョーダン・スピースだ。昨年の「全米プロ」以来の同組に「スピース選手と一緒に回ることを楽しみながら、自分自身のプレーができれば」とニコリ。谷原秀人に続く大物狩りを狙う。(テキサス州オースティン/桂川洋一)

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