2017年 アーノルド・パーマー招待byマスターカード

キャップに胸にバッグに心に… ベイヒルに咲く愛と追悼の傘

2017年 アーノルド・パーマー招待byマスターカード 事前 松山英樹
帽子の後ろに小さなピンバッジを付けている松山英樹

◇米国男子◇アーノルド・パーマー招待byマスターカード 事前(14日)◇ベイヒルC&ロッジ(フロリダ州)◇7419yd(パー72)

残念ながら、アーノルド・パーマーはベイヒルにいない。それでも、その圧倒的な存在感はこの地を覆っている。パーマーが昨年9月に87歳でこの世を去ってから、初めて開催される彼の大会。“キング”への愛と追悼が、コース内外に満ちている。

ひと目で分かるのは、多くの選手たちが正面に“傘のマーク”を入れた特別仕様のキャディバッグを持ち込んでいること。キャロウェイ、タイトリスト、スリクソンなどは、選手名と傘のマークのみ、というのが基本パターン。なお、松山英樹のキャディバッグは当初からカスタマイズされていて、他選手のものとは違い前面の覆いが着脱できないため、今回この対応はしていない。

2017年 アーノルド・パーマー招待byマスターカード 事前 キャロウェイ
今週は傘のマークで溢れている

キャップに“傘のマーク”の刺しゅうを入れているのは、PXGやピンなど。気づきにくいかもしれないが、松山もキャップ後頭部に小さな“傘のマーク”のピンバッジを付けている。台湾のルーキー、パン・チェンツェン(C.T.パン)も胸にピンバッジ。かつてはパーマー自らが、自身のブランドアピールを兼ねて、ピンバッジをファンたちに配っていたが、彼の死後は品薄となり希少価値が出ているのだという。

今大会では、襟に“傘のマーク”を縫いつけている松山だが、実は日本でアーノルド・パーマーのブランドを展開しているのはレナウン社で、松山がウェア契約を結ぶデサント社とは、いわば同業他社で競合する。今回、計12着のウェアを持ち込んで、そのすべてに傘のマークをつけているが、デサント社の理解なくしては実現しなかった対応と言えるだろう。

2017年 アーノルド・パーマー招待byマスターカード 事前 クレデンシャル
若々しいパーマーの笑顔が印象的な今大会のメディアパス

取材陣もパーマーとともに仕事をする。今大会の取材パスには、若かりし日のパーマーの笑顔がプリントされている。米PGAツアーの年間パスを持っている筆者は、大会毎の取材パスは不要なのだが、どうしても欲しかったので、メディア担当の女性スタッフに聞いてみた。「この取材パスはすごく素敵だから、自分も貰うことはできませんか?」

その裕福そうなおばちゃんは、「確かにこれは素敵なものね。それに、そう言ってくれることも同じように素敵なことね」と満足そうに微笑んで、その1つを渡してくれた。きっと彼女も、“キング”の大ファンの1人なのだ。(フロリダ州オーランド/今岡涼太)

2017年 アーノルド・パーマー招待byマスターカード 事前 PXG
PXGのツアーレップが被る帽子は、大きな傘の刺繍入り
2017年 アーノルド・パーマー招待byマスターカード 事前
2017年 アーノルド・パーマー招待byマスターカード 事前 スリクソン
アニルバン・ラヒリのキャディバッグ
2017年 アーノルド・パーマー招待byマスターカード 事前 タイトリスト
ジェイソン・コクラック(タイトリスト)もこの仕様
2017年 アーノルド・パーマー招待byマスターカード 事前 ヘンリック・ステンソン
ステンソンのバッグには名前と傘、それに「A life well played」の文字
2017年 アーノルド・パーマー招待byマスターカード 事前 ピン
ピンのキャップには大きな傘のロゴ
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