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24パットに納得 松山英樹が3週連続の優勝争いへ好発進

◇世界ゴルフ選手権◇WGC HSBCチャンピオンズ 初日(27日)◇シェシャンインターナショナルGC(中国)◇7266yd(パー72)

日本でも東南アジアでも、そして中国でもトーナメントをリードする準備はできている。米ツアーの2016-17年シーズンの自身2戦目となる松山英樹は、パッティングが好調で10バーディを量産。ボギーは4つに抑えて「66」をマークし、首位と2打差の6アンダー3位タイと好スタートを切った。

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ラウンドを通じて冷たい小雨が落ちたこの日、松山は出だし10番で奥からパターで約10mを沈めてバーディ発進。続く11番は2打目をピン左1mにつけて2連続で滑り出した。「ショットは1Wもアイアンもしっかり打てていない」という状態。水気を含んだ重たいラフからの脱出は困難を極め、フィニッシュで顔をしかめるシーンも多発したが「パッティングが良かったんで、悪くてもパープレーくらいでは回れる。自分の中ではグリーンが遅いんで、そんなに難しくないと思った」と好感触があった。

バーディとボギーが入り乱れる展開に埋もれた、前半インの2つのパー(12番、15番)も2mのパットを丁寧にカップに収めたものだった。前週使用したキャロウェイ製の1Wに、この日はシャフトを愛用していたモデル(グラファイトデザインTour AD DI)に入れ替えてプレー。後半に入るとショットが右に曲がるシーンが増えたものの、5mを沈めた7番から3連続バーディフィニッシュ。パーがわずか4つという18ホールに「バーディが多くて、パーが4つだけなんで嬉しいですね。バーディとボギーの数が逆だったらとんでもないスコアになっていた」と安堵しながら、トータル24のパット数に胸を張った。

優勝した「日本オープン」、単独2位に入った前週マレーシア開催の米ツアー「CIMBクラシック」に続く3連戦目は、日本勢初制覇のかかる世界選手権シリーズ。4年連続の出場とあってコースは頭に入っており「ほんとにパッティングのおかげでボギーが4つにおさまった。逆にショットが良くなってくれればチャンスは増える。楽しみだと思う」と頼もしい。

世界ランクで初めてトップ10入りを果たして迎えた今週、タレントが並ぶことしの大会ポスター中央を、松山が陣取る姿に違和感を持つ人はいない。「優勝争い?まだまだ。それは3日目が終わってからです」。浮足立つ様子も見せず、残り54ホールを静かに見据えた。(中国・上海/桂川洋一)

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